
紅葉美しい京都東山に大自然の聖地、十津川の気配をお届けします。
期間中会場に居りますので、ぜひ遊びにお出掛けください。



玉置で出会った占い師の女性から、神戸の知り合いのお宅に玉石を祀ってくれないかとの話があった。
お宅にはおおきなモクレンの樹があり、そこに地元の神社の神様が降りて来られると言う。
占い師はここに龍神様をお招きするようにとのメッセージを受け、玉置の玉石社のように石が祀られているビジョンを見たという。
それで、石を祀る作品を作っている私に話がもちこまれたのだ。
各地ではさまざまなタイプの石が、さまざまな形態で祀られているが、ビジョンのとおり玉置の玉石のようにしてほしいとのこと。
これは、きわめて難題だ。
神社の玉石と同質の玉石にはめったにお目にかかれるものではない。
しかも設置場の関係でサイズも限られている。
やはり、私が秘蔵している、あの石しかないだろうか、、、

石は玉置からの流れで清め、周囲に置く熊野灘の白石と共に11月10日、
神戸に向かった。
地元の神社にまず伺い、本殿の前で手をあわせていると、
占い師さんが、「うわああ~!!!」と、おどろいたような声を発した。
石をおまつりさせて頂く挨拶をしていたら、ここの神さんが、「わしも一緒に行く」と言って出て来られたと言う。
お宅に着いて家主さんに会い、玉石を包んでいる白布をほどくと、発散される強いエネルギーに驚嘆の声があがる。
ずっしりと重い黒青色の石。
その表面に浮き出るあざやかな朱色の線を見て、占い師さんが言う。
「あ!龍神さんだ」

こじんまりとした庭の片隅、美しいモクレンの樹下に玉石は収まった。

占い師さんが祭主を勤め、海山の幸をお供えしてのお祭。天然鯛の見事さにびっくりする。
一二三祝詞に龍神祝詞、熊野の古式にしたがい玉串に代えて白石の奉納、
竜笛の演奏もあり、ささやかながら格調高いお祭になった。

先代から玉置に信仰の深い家主さんは、人生最良の日、と言ってとても喜んでくれた。
縁あって私の処に来た石が旅に出るとき、愛しいわが子の行く末を案じる親のようにいつも思うことがある。
寂しい境遇にならないだろうか、苦労するのではないだろうか、、、と。
今、神戸の地に、この玉石がおさまることには、何かきっと深い意味あいがあるのだろう。
玉石は私の不安をよそに、その場にとけ込み、強いながらもやすらかに暖かい波動を発している。
あ~よかった、よかった。無事に役目を終えて、私はほっと胸をなでおろした。


10月24日(月) 朝9時半から玉置神社例大祭が開催されます。
神社関係者の話では、今年は神輿、十津川踊りの奉納などが災害の影響で取りやめとなっているので
2時間ほどで終了するのではないか、とのことです。
参拝の方はお早めにどうぞ。
168号線は、五条からは入ることが出来ません。
関西方面からは、田辺、本宮町経由か、169号線を南下して、下北山村、北山村、瀞峡経由となります。
168号線新宮から十津川温泉の道は、17日に仮復旧しています。
169号線は玉置口で崩落しているので、新宮、宮井大橋、玉置口経由の道は通行できません。
42号線三重県方面からは、いつもどうりの通行が可能です。

昨日、玉置神社に参拝してきました。
玉置山はもう紅葉がはじまっています。
台風災害で道路事情が良くないためか駐車場には一台の車も無く、2時間ほどのあいだ、全く参拝のひとはありませんでした。
こんなに人気のない神社は、何年振りかのように思いました。
静かに参拝されたい方は、年内がチャンスですよ。
杉の枝、葉が大量に落とされたため、境内はとても明るくなっていました。

神代杉はひとかかえもある大きな枝が折れて、柵を破って落下していました。
社務所の屋根は強風で銅版が剥がされたため、ブルーシートで覆われていました。
落ちて茶色になった枝葉のなか、ひときわ色鮮やかな苔のエネルギーが心を惹きつけます。

「元のように回復するには、時間が必要だ。
今は、じっと、静かに、自分の中に深く根を下ろせ。
枝葉を削ぎ落とされた木々が、根の張りをより強固なものにしていくように、、、」
玉石のところで、こんなメッセージを頂きました。
(祭り当日、私は鳥居わきでお守りなどのお店を出す予定です。)

奥熊野の山奥に、訪れる人も稀なちいさな神社があります。
神社といっても、鳥居と灯篭はあるものの、社などの建造物は全くありません。
近くの集落の氏神様になっていますが、人が少なくなったため祭りの継続が出来なくなってしまったと聞いています。

ここに、玉石が祀ってあって、私はそのたたずまいが大好きです。
このくらいの子供の頭ほどの大きさの玉石は、このあたりでは薄暗い岩の裂け目の奥に祀ってあることが多いのですが、ここではこもれびの差し込む明るい林間に祀られています。

周囲の岩や樹木との溶け込みぐわいもすてきです。
自然石の祭壇のようなこの場所で、
人々の願いや祈りを聞きながら、この玉石は一体どれくらいの年月をすごしてきたのでしょうか。

集落住民の高齢化や減少で祭りができなくなり、 休止されている伝統的祭りや、
忘れられてしまったような社はたくさんあります。
熊野だけでなく、全国で同じような情況だと思います。
近くの三重県側の集落でも、山道を20分以上登ったところにある神社を集落の近くに移すかどうか、議論されています。
祭りの時に、お供えや餅やお酒などを、担いで運び上げるのが、
困難になりつつあるのです。

奥宮、山宮、元宮とか呼ばれている場所は、かつてこうした人間側の
都合で移された元のお宮があったところが多いようです。
元宮などがあるところは、必ず行ってみることをおすすめします。
本来何が祀られていたのか、その場のエネルギーから
感じることが出来ると思います。
台風の豪雨で、家から車で10分ほどの国道169号線が崩落してしまった。
復旧には、数ヶ月かかるという。

21日、玉置山へむけて車を走らせた。
鳥居わきでお店に使っているテントが吹き飛ばされていないか心配だったからだ。
上までいけるかどうか、集落の誰に聞いてもわからない。
自分で、行ってみるしかない。
十津川温泉にぬける村道は、倒木や大きな落石をすりぬけてかろうじて通ることができた。
神社に向かう三叉路を曲がってしばらく登る、と、土砂くずれで道が塞がれている。
車を乗り捨て、ノコとナタ、カッパやカメラなどを背負い籠に入れ、長靴に履き替えて
歩きはじめる。
車なら5分あまりの道も、かなりの急坂で20分以上かかった。
最近、参拝客の多い駐車場には一台の車もなく、静まりかえっている。
ありがたいことに、テントはすこし骨組みがゆがんだものの、たいしたダメージもなく無事に立っていた。
玉置の神さんのご加護に感謝しつつ、本殿に向かう。
参道は強風で振り散らされた杉や雑木の葉が敷き詰められて、緑に輝いている。
その微妙な色合いのグラデーションの見事さ。
その美しさに踏みつけるのがはばかられて、何度も立ち止まってしまう。
斜面のあちこちに水流がほとがしり、水が噴出している。
奥へ行くほど、落ちている杉枝の数量ともに多くなってくる。
はじめは、枝を取り除けていたけれど、とても追いつかなくなってあきらめた。

神代杉から、手水鉢、本殿の前あたりは、特にすごい。
直径が10センチ、20センチの大枝も落ちている。
海の方角から来る暴風雨は私の住む玉置川の集落を通りぬけて、山頂に向けて吹き上がって来る。
本殿のあたりは山頂より南側の斜面に位置しているので、もろに当たっているのだ。
強風でむしりとられた大量の杉枝を見て思った。
時折巡ってくる台風が軟弱な枝を剥ぎ取り、
幹は風に耐えようと根張りを強固にし、
樹形は盆栽のようにずんぐりとしたものになっていった。
そして、台風のもたらす大量の雨。

温和な環境ではなく、この過酷な情況が杉を鍛えて、これまでの巨木に育て上げたのだ、と。
連休に私のところにきた客人は、
龍体が神代杉の根元から立ち上がり、螺旋状に回転しつこの巨木をホールドしているビジョンを見ている。
まさに、そのとうりではないか。
社務所わきの休憩所のテントは吹き飛ばされていたけれど、幸い建造物への被害はなかった。

22日、夕方までに土砂崩れの撤去が終了したと、防災放送があった。
週末はまた参拝客でにぎわうことだろう。
私も鳥居わきの店をひらく予定にしている。
原秀雄
70年代初頭に大学を中退、都会を出て農の道を求める。
福岡正信氏に師事、自然農法を学び実践する。
以後、日本各地、カリフォルニアなどの自然のなかで暮らす。
奥熊野在住。つる、流木、石などで花器、ライティングオブジェ
等を作り、自然のスピリットを表現する。
東京のデパート、ギャラリーを中心に個展多数。
携帯でもSQ Lifeメッセンジャー・ブログが閲覧できます。
http://blog.sq-life.jp/m/




