石川勇一の瞑想エッセイ「シューニャ」

2006年12月

定期瞑想会のお知らせ。年初は1月14日です。

今年からはじめた瞑想会は、
たいへんよい参加者の皆様に恵まれました。
ありがとうございました。
来年からはよりパワーアップし、
できるだけ毎月開催する定期瞑想会にしたいと思います。
もちろん、いつでも初心者歓迎です。

瞑想会の目標としては、
第一段階は、
瞑想会である程度瞑想の意識を体験することです。
第二段階としては、
日常的に瞑想をしてその体験を浸透させていくことが大切になります。
そのためには、
ときどき瞑想会に参加すれば、
モチベーションも高まるし、
より瞑想が身についてくると思います。
瞑想はとても奥が深いので、
一回体験してOKというものではありません。
日常的に瞑想に馴染んで、
その恩恵を日々の生活に生かせれば、
平安な心がますます強くひろがっていくと思います。

次回定期瞑想会は下記要領にて開催します。

日  時:2007年1月14日(日) 14:00~17:00
場  所:相模女子大学8号館ワークショップルーム「大地」(神奈川県相模原市)
参加費:一般 3800円 学生 1800円 (参加には予約が必要です)
定  員:20名
テーマ:「内面の平安」
*今回もマントラについてもお話しします。

詳細および予約申し込み等は石川心理相談室の瞑想のページからお願いします。

明るい魂

魂といってもひとそれぞれです。
たとえば、
明るい魂と、
そうでない魂があります。

これは、
性格の明朗さとは必ずしも一致しません。
控え目で内向的でも、
魂は輝かんばかりに明るいこともあります。
反対に、
性格はオープンで陽気でも、
魂は曇っていることもあります。
明るい魂は、
ポジティブシンキングなどで、
一朝一夕に取り繕うことはできません。

明るい魂になるためには、
地道な積み重ねが必要です。
そのためには、
いろいろな方法があります。

瞑想はそのひとつです。
深い瞑想状態にはいると、
周囲が明るくなったと感じることがあります。
これは、
高い意識領域にアクセスしているためです。
その時には、
心や体だけではなく、
魂も洗浄されているのです。
明るい領域に馴染んでいると、
魂は喜んでその輝きを吸収するのです。
瞑想は、
自らの魂に光の御馳走を与えることなのです。

神様のロープ

神様は、
高いところから人間界を眺め、
たくさんのロープを垂らしています。

ロープを見つけてしっかり握った人間いたら、
ぐいぐいと引っ張り上げてくれるのです。

ロープは至るところにぶらさがっていますが、
人間はたいてい神様のロープには関心がありません。
だから、
目の前にあるロープに気づかなかったり、
見えたとしても払いのけたりしています。

神様のロープよりも、
今自分が気持ちよかったり楽しいことの方が、
ずっと魅力的に見えるからです。

救いがないのではありません。
救われたいと本気で思う心がないのです。

クリスマスもお正月も、
心静かに神様に意識を向けることがなければ、
ただのにぎやかなイベントに過ぎません。

神様のロープを見つけるには、
純粋な心だけが必要です。

見つけたあとは、
ロープを握ったら絶対にはなさない
強い意志が必要になります。

静と動、そして美

多くの生き物は、
昼は活動し、
夜は休息します。
活動と休息のリズムとバランスは、
地球の秩序のようです。

人間も地球の一部ですから、
遮二無二動いて努力する時期と、
ゆったりおちついてそこにいつづける時期が必要です。
どちらか一方だけでは、
いつかバランスを崩します。

動しかないひとはせわしないし、
静しかないひとは社会に適応しにくいのです。

これは人生の長いスパンでみても、
日々の短いスパンでみてもあてはまります。

瞑想は、
一日の中に純粋な「静」をつくりだします。
瞑想後、
さまざまな活動に入っていきます。

静をしっかりと体験している人は、
動のなかにも「静」が漂うようになります。

行為のなかに動と静が同時に混在するようになると、
とても心地よく、調和がとれて、
その行為はなんとも美しくなります。

快と不快の共存

瞑想をしていると、
内側にある葛藤、執着、わだかまり、
痛み、苦しみ、強い印象などが、
ワッとわき上がってくることがあります。

これは、
時にはとても苦しい体験になります。
瞑想をすることによって、
余計苦しくなったようにも感じられます。

一体なにが起きているのでしょうか?
瞑想によって状態が悪化したのでしょうか?
そうではありません。
これは瞑想によって、
いままで溜め込まれていたものが、
やっと出てくる機会が与えられて、
ようやく表現されているのです。
出てくるままにまかせて、
出し切ることがもっともよいのです。
出してしまえば、
それはそれで終わりになるでしょう。
出し切らない限り、
そのプロセスは繰り返しやってきます。
不快が出るのを、
そのままに観るということが大切です。

このような不快なプロセスをよく見てみると、
不快であると同時に、
それが自分の中から出ていくときの、
快でもあることに気づきます。

起こるべくして起きた不快な体験の時に、
同時に快があるのです。

実際、
瞑想中のかなりの時間は、
快と不快が同時に進行し、
共存しています。
私たちができる最善のことは、
それに対してなにもしないで見守ることです。

溶解と平和

身体にこりやしこりがあると、
身体は重くなり、
動きも悪くなってきます。
エネルギーも滞るので、
放っておくと、
病気になるかもしれません。

心にしこりやわだかまりがあると、
心は重くなり、
堅い心になります。
エネルギーも滞るので、
放っておくと病気にまで発展します。

瞑想における静寂は、
体と心のしこりや堅さを、
確実に溶解していきます。
それはゆっくりとしたプロセスですが、
着実にじわじわと溶かしていくのです。

瞑想に慣れてくると、
今まさに溶かされているというのが、
はっきりと認識できるようになります。

すべての人の心と体が
こりもわだかまりもなく、
柔軟で伸びやかになったら、
世の中に問題などなくなるでしょう。

大げさではなく、
瞑想は世界平和のための
強力なツールです。

瞑想会50時間前

日曜の瞑想会WSまであとおよそ50時間になりました。

参加者の方々にお知らせいたします。

瞑想会当日は、
・十分な睡眠をとってくること
・満腹まで食べない(腹六分目くらいがよい)
・前日および当日はアルコールやカフェイン類は取らない
・暖かい膝掛け等を持参する
と瞑想の体験は心地よいものになるとおもいます。
そして、「今日は瞑想をするんだ」
と少し思って来るとよいでしょう。

人間の心は、
本質的に瞑想をしたがりません。
とくに年末の忙しい時期は、
瞑想を避ける口実がいっぱいあります。
しかし魂は瞑想を望んでいます。
ぜひ魂の促しに従順な
50時間を過ごされてきてください。
そうするとより有意義な瞑想会になると思います。

なお、はじめの5~10分は、
場を清め、瞑想会を成功させるために、
プージャと呼ばれるインド式の簡単な儀式を行います。
参加者は座ってみているだけで結構です。
お供えするお花などを御持参いただければ、
飾らせていただきます。

皆様にとってよいワークショップになりますように。

次回瞑想会のテーマ「高い意識」

17日の瞑想会まで、あと一週間になりました。
今回から、瞑想会に毎回テーマを設定することにしました。
今回の瞑想会のテーマは、

「高い意識」

にしたいと思います。
高い意識をもつことは、
私たちの生き方、存在の仕方に、
深さと自由度を広げます。
高い意識をもつためには、
瞑想とマントラはきわめて効果的な実践です。

年末に心身を浄化して、
高い意識で新年を迎えられたら
よい一年になるのではないかと思います。

参加を希望される方は、こちらよりお早めにご連絡ください。

皆様にとってよいワークショップになりますように。

深い満足

自分の意識が、
自己の中心にどっかりと座っているとき、
なにもしなくてもただそれだけで、
私たちは居心地がよいのです。

さらに、
自己の中心にどっしりと座りながら、
自己とのつながりをもって仕事をすると、
その仕事はパワフルになります。
そうすると、
ますます深い充実と満足を覚えることができます。

私たちの満足は、
意識のありか、
意識の座り方と深い関連をもっています。

メリハリ

どうでもいいことに
無頓着であること。

大切なことに
出し惜しみせずすべてをかけること。

そのメリハリがなければ、
自己を見失います。

どうでもいいことと大切なことを識別するのは、
自己の霊性(スピリチュアリティ)です。

風邪の効用

野口晴哉はいいました。
風邪は治すべきものではなく、
経過するものであると。

これは経験的にも、
本当にその通りだと思います。
健康な人は風邪をひきます。
いつも緊張している人や、
不健康な人は風邪はひかずに、
いつもどこか不調を抱えていたりします。

風邪をひいてそれが自然に去っていったときには、
風邪をひく前より
はるかに快調で軽い身体になっています。
風邪はすぐれた自然な治療法であり、
悪者ではありません。

瞑想やヒーリングを体験すると、
実際に風邪をひいて熱が出たり、
体が痛み出したり、
調子がおかしくなることもあります。
心が急に苦しくなることもあります。

これは、
自然な浄化力が働いた結果であることが多いのです。
決して悪い現象ではありません。
じたばたしてプロセスを止めてしまうのは
とてももったいないことです。
このプロセスを自然に経過させれば、
そのあとは心身がずっと澄んで軽くなっているのを
必ず体験できることでしょう。

纏う(まとう)

私たちは
気に入ったぴったりの服を纏うと、
その日は気分よく過ごせたりします。

同じように、
瞑想をしたら、
瞑想のなかで見つけた
静寂を纏うと良いのです。

静寂は、
ただ音がないというものではありません。
静寂は、
暖かく、智慧を含み、
慈愛のエネルギーを含んでいます。

静寂を着て一日を過ごしましょう。

私は観るものです

私は心ではありません。
私は心を観るものです。

たいてい私は心に同一化していますが、
複雑な心の動きをうしろから眺めることができるのです。
うしろから眺めている私は心の影響は受けません。

観る意識が強まっていくと、
平面の世界から、
立体の世界へと飛び出します。
そうすると、
いま私が生きてここに存在しているということについて、
なみなみならぬ深い感覚が湧いてきます。

プロフィール

石川勇一石川勇一

相模女子大学教授。日本トランスパーソナル心理学/精神医学会副会長。日本トランスパーソナル学会理事。「アートマンの館」代表。臨床心理士。

「アートマンの館」にて、カウンセリング、ヒーリング、臨床動作法、箱庭療法、ケイシー療法、瞑想法、山学道セラピー(山巡礼・法螺貝・滝行・勤行等)などを実践。

著書に『スピリチュアル心理学入門』(春風社、2009年、単著)、『自己実現と心理療法』(実務教育出版、1998年、単著)、『スピリチュアリティの心理学』(せせらぎ出版、2007年、分担執筆)ほか。

石川勇一『心理療法とスピリチュアリティ』勁草書房、2011年2月20日発刊。スピリットセンタードセラピー提唱の本格論文集。


◎コメントに対してコメントをできないことが多いです。その点、ご了承ください。


「アートマンの館」 

●ワークショップ情報
瞑想会:2012年1月8日(日)13:30~15:30
山巡礼with法螺貝in日向山:2012年1月29日(日)9:20~14:00頃
ヒーリング入門講座:2012年3月4日・11日
(以上、参加予約受付中)


●相模女子大学 石川研究室
http://www.sagami-wu.ac.jp/ishikawa/


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