石川勇一の瞑想エッセイ「シューニャ」

2009年10月

闇と向き合う : 瞑想や外的達成だけでは消えないもの

瞑想は、
マインドの作り出す幻想をスルーして、
心を超えた世界を体験する方法です。

瞑想をすることによって、
高い意識に触れて智慧を得たり、
メッセージを受け取ったり、
至福の喜びを体験することもあります。

しかし、よい瞑想ができたとしても、
再び日常では、
問題や苦しみが起きるのはなぜでしょうか。

瞑想の達人や、
高次の意識からメッセージを受け取る人が、
繰り返し間違いを犯したり、
トラブルに巻き込まれるのはなぜでしょうか。
依然として心が穏やかでないのはなぜでしょうか。

社会的に成功したひともまた同じ疑問がわきます。
努力をして、金銭、地位、家庭など、
目標とするものを得たけれども、
いぜんとして心が晴れないことが多いのはなぜでしょうか。

心の浄化は、瞑想や、外的な達成だけでは十分ではないからです。
瞑想中は、マインドの訴えには耳を貸さずに通過し、
深層の静寂を目指します。
瞑想によって、そのときは至福や神秘体験をすることもありますが、
それによって、心の闇が自動的に晴れるわけではありません。

仕事をしているときは意識を集中しているので、
充実感でいっぱいですが、
それによって、心の闇がすべて自動的に浄化されるわけではありません。

瞑想とは別に、
外的な努力とは別に、
自らの心の闇に、
巧妙に隠された感情や思考に意識の光を照らし、
自らの責任で引き受ける作業が必要なのだと思います。
そのときには、仕事や快楽などへの依存症的行動だけではなく、
心地のよい高い意識へも逃げ込んではいけないのです。
明晰な意識の光の下で、闇をあきらかにすることが必要です。
自分でも見たくない、
人に見せるのはもっと恥ずかしいと思っている心の実際を、
そのまま受け止めなければなりません。

これは、私たちにとって、簡単なことではありません。
無意識のうちに、ずっと避け続けていることです。
しかし、意識的にそれを行わない限り、
日常生活をまじめに積み重ねても、
仕事や家庭生活は表面上成功しても、
瞑想で高い意識を体験しても、
無意識のうちに隠し続けている限り、
浄化されない闇が残り続けます。
努力と苦労を積み重ねる一生を終えても、
正面から向き合わない限り消えずにつきまとう闇があります。

その闇は、来世へと持ち越されるかもしれません。
今ある闇は、過去生から引き継いだものもあるかもしれません。

浄化されない闇がある限り、
心に波風が起きて落ち着かなくなり、
実際にトラブルも生じます。
瞑想の至福が続かない理由はここにあります。
闇をあますことなく受け止めることは、
安らぎへ至る欠かせない道です。

心の煩悶や問題が生じるのは、闇があるからです。
心の煩悶や問題が生じるのは、闇に気づかせるためです。
心の煩悶や問題が生じたときは、闇に向かい合う絶好の好機です。

闇が私たちに見るべきものを見るように呼びかけています。
そういう意味では、闇は単に光の欠如などではなく、
闇もまた、変装した光なのでしょう。
そう思うと、闇に向き合うことが楽しくなります。

闇に呼びかけられることは光栄なことです。
闇=変装した光から呼びかけられたら、
それにしっかりと向き合うと、
自分で決めることが大切です。
そうすれば、光がいろいろな形で助けてくれます。

ワークショップ報告

昨日、久々に開きました動作法のワークショップを終了しました。

昨日は、目、眉間、額、口、頬、顔全体、顎関節、首(後頭部)付近をゆるめる課題を実習しました。
頭部がゆるんで、心地よくなったり、周囲が明るく見えるようになったという方が結構いました。
参加された方は、身近な人やご自身に使っていっていただければと思います。
一般の方々をはじめ、
学生、大学院生、教師、カウンセラー、福祉職員、代替療法従事者など、
意欲的な姿勢で臨まれた方が多く、吸収力も高いと感じました。
おかげさまで、充実したワークショップになりました。
ありがとうございました。

次回は、11月29日(日)に相模女子大学で行います。
腰まわりを弛めて軸をたてる動作法をやります。
軸をたてること、安定して座ることは、心身にとって重要な課題です。
詳しくはアートマンヒーリングルームHPに掲載されています。

どの回からでも参加していただいても大丈夫です。
ご関心のある方の参加をお待ちしております。


動作法ワークショップのお知らせ

およそ二年ぶりの投稿になります。
大変ご無沙汰しております。
また、ときどき、気づいたことなど、書き込みさせていただきます。

今回はワークショップのお知らせです。
こちらも2年ほど休止しておりましたが、また、少しずつ活動を再開する予定です。

身体の慢性緊張に気づき、自分でゆるめたり、
体の軸をたてて、しゃきっとした精神をよみがえらせる、
臨床動作法という方法の入門編をシリーズで行おうと思います。

第一回日時:10月18日(日)13:30~16:30
会場:町田駅徒歩5分
内容:顔・首を弛める動作法

第二回日時:11月29日(日)13:30~16:30
会場:相模女子大学
内容:腰まわりを弛めて軸をたてる動作法

要予約です。
詳しくはアートマンヒーリングルームHPに掲載されています。

アートマンヒーリングルームとは、旧石川心理相談室のことで、
夏休みに横浜から町田駅近くに移転して、名前も改称したものです。
こちらもあわせてよろしくお願いします。

初心者でも大丈夫ですので、お気軽にご参加ください。

プロフィール

石川勇一石川勇一

相模女子大学教授。日本トランスパーソナル心理学/精神医学会副会長。日本トランスパーソナル学会理事。「アートマンの館」代表。臨床心理士。

「アートマンの館」にて、カウンセリング、ヒーリング、臨床動作法、箱庭療法、ケイシー療法、瞑想法、山学道セラピー(山巡礼・法螺貝・滝行・勤行等)などを実践。

著書に『スピリチュアル心理学入門』(春風社、2009年、単著)、『自己実現と心理療法』(実務教育出版、1998年、単著)、『スピリチュアリティの心理学』(せせらぎ出版、2007年、分担執筆)ほか。

石川勇一『心理療法とスピリチュアリティ』勁草書房、2011年2月20日発刊。スピリットセンタードセラピー提唱の本格論文集。


◎コメントに対してコメントをできないことが多いです。その点、ご了承ください。


「アートマンの館」 

●ワークショップ情報
瞑想会:2012年1月8日(日)13:30~15:30
山巡礼with法螺貝in日向山:2012年1月29日(日)9:20~14:00頃
ヒーリング入門講座:2012年3月4日・11日
(以上、参加予約受付中)


●相模女子大学 石川研究室
http://www.sagami-wu.ac.jp/ishikawa/


プロフィール詳細 »

最新のエントリー

全てのエントリー

カテゴリー

月別アーカイブ

携帯でもSQ Lifeメッセンジャー・ブログが閲覧できます。
http://blog.sq-life.jp/m/
メッセンジャー・ブログ QRコード