

子どもたちがまだ小さいとき、夏休み、海のそばに住んでいた友人宅にお泊りしました。
その家の広いキッチンには、リッパなガスオーブンがあったんで
「よっしゃあ、ケーキ焼こう!」なんて張り切っったんですわ。
海から帰ってきた子どもたち、いっぱい泳いでおなかもすいてる。
「焼けたよー」
やったあ、とばかりにほかほかケーキにかぶりついた子どもたち、
べえっと口から吐き出しました。
ええっ、なんでやねん?!
食べてみて衝撃。
しょっぱあ!うっそお!
テレビドラマなんかで、あんまし料理をしたことのないヒロインが、
見得はって張り切ってお料理したら、塩と砂糖をまちがえたあ!
ってベタなストーリー展開、あるよね。
そんなん、ウソやろ、と鼻で笑っていたわたしですが、ハイ、ソレやっちゃいました。
我が家ではいつも、塩はニガリ入りのしっとりしたお塩、砂糖は種子島産の洗糖といって、アメリカで売られているブラウンシュガーをもっとキメあらくしたもの。
なので、色を見れば一目瞭然!白がお塩で、砂糖は茶色なんですが、
この家では、砂糖も塩も真っ白。うっかり、しっかり塩と砂糖をまちがえたんですね。味見しろよお!
白砂糖と精製塩 で育ったわたしですが、今はもう絶対、使う気になれない。
だって、美味しくないもん。
屋久島に住んでいたとき、近所のおばちゃんちの食卓には、かならず、
黒砂糖のカケラをいれた入れ物が置いてありました。
以前は、屋久島でも砂糖キビ栽培が盛んだったので、各集落ごとに砂糖キビから砂糖を煮詰める加工所もあったと聞きました。
「畑から帰ったら、まずコレなめるんさ。具合悪いときもなめるよお」
マクロビオティックでは、砂糖は細胞をゆるめるもの、体を冷やすものとしてなるべく摂らないように言われていますが、
マクロの原点は、身土不二。 その土地でとれたものが体に一番いいんですね。
暑い日ざしを「イタイ」と表現する南の島の人たちには、ミネラルたっぷりのお砂糖は、貴重な栄養補給剤。
本土の人にとっての梅干のようなものでもあると思いました。
種子島のブラウンシュガーは、ミネラル分をいっぱい含んでいるので、常温で置いておくと、発酵します!
夏場はとくに、味噌みたいなにおいになります。
でも、味は変わらないし、食べてさしかえありません。
白砂糖にくらべると、深みのある味わいで甘みと滋味が感じられるお砂糖です。
どんな料理にも、お菓子つくりにもイイ味を出してくれます。
我が家では毎年、収穫した大量の梅で梅ジュースを作ってきました。
これが、子どもたちの夏場のドリンクでした。
梅酒用の大きなガラス瓶にいくつも大量の梅を投入し、
このお砂糖をどさりと入れます。
発酵させないためには、精製した砂糖である氷砂糖かせめて白砂糖を使うといいですが、
ブラウンシュガーを入れているので、ぶくぶくアワが出てきてすぐに発酵します。
梅の酵母と砂糖のミネラルがミックスして発酵したぶくぶくエキスをとりだして、これでパンを焼くと、もう最高!!!の、
フルーティ梅酵母パンになります。季節限定パンです。
発酵した梅ジュースも、火入れすれば大丈夫。発酵が止まってカビもはえません。
でも、少々、発酵して梅ワインぽくなった梅ジュースや、梅酒のあまーい梅の実をおやつにパクパク食べていた子どもたち。
そのせいなのか、成人した息子たち、めちゃ、お酒が強いですう!
いやいや、これは酒のみのダンナの遺伝子だ。
わたしのせいじゃないよお。
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