原水音のひとつらなりのいのち

母の祈りを受けとめてきた、 熊野本宮の乳岩さま

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 ちごら石 ・乳岩さま(和歌山県田辺市熊野川町)

アクセス:JR新宮駅から熊野交通バスで1時間15分、本宮大社前バス停下車、徒歩10分

熊野本宮大社の裏手を音無川に沿って歩いて行くと、ちごの谷に出る。

その谷に乳子大師・子安弘法と呼ばれる石仏が安置されている場所がある。

石仏の上を見上げると、驚くことに岩壁に二つのまるい乳房のような形の石が!

これが、乳古良石(ちごらいし)、地元の人には乳岩さまと呼ばれる石だ。

乳の出が乏しい母親たちがこの石の前で祈ると、

お乳が良く出るといわれ 昔から信仰されてきた。


今でも、ここは安産・子育ての神として地元の人々から信仰されている。

 
このような民間信仰はかなり古代から続いてきたものだろう。


熊野は、陸の孤島で、けわしい山に囲まれた地形のため、縄文文化が遅くまで残った場所だ。


だから石に祈りを捧げ、願いを聞き届けていただく、

という古代信仰のかたちがいまだに残っているのだろう。


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わたしは、岩が病気を治してくれるのではなく、

祈りの依代、器としての岩がある場所に、

同じような強い思いのエネルギーが集積していくと、

その場所がエネルギーの共磁場となり、エネルギーが共鳴しやすくなり、


結果、ちちさまに祈ってお乳の出が良くなった女たちの喜び、安心感は

波動となってその場にとどまり、後に参った女に伝播して安心感を与える。


その安心感と、信じる力がまた次なる癒しを生み、

そうやって信仰による奇跡が連鎖していったのではないのだろうか。

そう、思うのだ。


癒しの奇跡で有名なルルドの泉でも、そこへたどり着いただけで、

歩けなかった人が立てるようになったり、

病が癒されたりという奇跡が起こっている。

 

ドラッグストアで夜中でも粉ミルクがすぐ手に入る現代とちがって、

昔は乳が出ないということは赤ん坊の死を意味していた。

母親たちはどんな思いでこのちちさまに祈りを捧げたのだろう。

わたしも四人の子をおっぱいだけで育ててきたから、

その思いが痛いほどわかるよ。


ちごら石とお太子さまの優しいお顔は、今も変わらずに

だいじょうぶ


だいじょうぶ


きっと、すべてはうまくいくよ

そんなエネルギーを放ってくれている

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プロフィール

原 水音原 水音

アメリカ、屋久島、熊野で、四人の子を自宅出産し、自然の中で子どもを育てる。
心も体もたましいも癒される、聖なるお産を味わってほしいと願い、恋愛&セックスから自宅分娩、自然出産、自然育児についての講演やワークを行っている。
自然や平和をうたう歌手、エッセイストでもある。
著書「地球のまわる音が聞こえる」「奥熊野かづら工房」
CD 「ひとつらなりのいのち」他、映画音楽「みえない学校」

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