

現在、二十歳半ばになる長男を筆頭に、四人の子どもたちは虫歯で歯医者に通ったことがない。
長男と次男は、小学生のころ、学年ごとに虫歯のない子に贈られる金メダルを毎年もらっていた。
中学、高校と進み、社会人になって自立した今でも、虫歯がない。
だいじなのは、歯磨きよりも食生活
だからといって、わたしたち一家そろって歯磨き推進派であるかというと、ぜんぜんそんな事はなくて、
むしろけっこういい加減な歯磨きスタイルでここまできている。
子どもたちが小さいころは、市販の歯磨き粉ではなく塩で磨かせていた。
塩は歯茎をひきしめ、その殺菌力で歯槽膿漏の予防にもなる。
長男は、夏休みになると、「自然療法 -東条百合子著」を参考に、畑でとれたナスの皮を集めておいて、ナスのへたの黒焼きを作って、それで歯を磨たりしていた。
ナスのへたの黒焼きは、歯槽膿漏予防に役立つらしい。
実は、わたしも子どものころから虫歯が少なく、四人の子を妊娠出産した後でも、歯にガタがきたことはない
わたしは子どものころ、甘いものやさんにつれていってもらっても、ぜんざいやキナコ餅、餡蜜などの甘いものが苦手で、トコロテンに酢醤油をかけてすすっていた。
ひとは疲れると甘いものが欲しくなるという。
脳が糖分補給を欲しているからだという。
わたしは頭をほとんど使っていないせいか、疲れたときにまず欲しくなるのが塩分なのだ。
陰性体質だからかな。ゆるんだ細胞をひきしめるために、塩分を欲するのかもしれない。
畑でとれたかぼちゃは甘いよお
さつまいもで娘が作ったスィートポテト
自然食を実践している家庭でも、お母さんが甘いもの好きだと、
どうしても、子どもも甘いものを食べたがる傾向が強い。
それがいいとか悪いとかではなく、ただ、
虫歯の原因は、やっぱり甘いものの過剰摂取によるところが大きい。
妊娠中、悪阻がヒジョーにきつかったわたしは、ふだん大好きなコーヒーも紅茶もダメ!
砂糖も摂取すると、口のなかが酸っぱくなって気持ちが悪い。
だから、結果的に、マクロビオティックの教科書みたいな食生活がいちばん楽だった。
動物性はあまり摂れず、ほぼ玄米と胚芽入りの小麦粉で自分で焼いたパンが主食。
おかずは、畑の野菜と海藻や高野豆腐、ゆばなどの乾物が多かったなあ。
だから、妊娠中から砂糖の摂取はとても少なかった。
長男をみごもった時は、アメリカの山のなかで、ほとんど買い物しない生活だったので、
妊娠したとたんに、
「うなぎー!寿司ー!ハンバーグー!」
頭のなかには、いつもうな丼と寿司の映像が浮かんでいたので、本気でだんなに、
「ねえ、野原に住んでるガラガラ蛇ってさあ、皮をむいてタレをつけたら、うなぎの蒲焼風にならんかね?」
と問うた。
さすがにダンナも哀れに思ったのか、
山のふもとの町まで降りてひき肉を買ってきて、パンを焼いてハンバーガー作ってくれたわ。

3歳までは砂糖ではなく自然な甘みで満足させる
植物性の栄養が主で育った胎児たちも、健康に生まれ育ってくれた。
離乳はどの子も遅めで、1歳半ぐらいまでは離乳食と平行してお乳もチョビチョビあげていた。
味覚というのはとっても繊細なのもので、いったん濃い味を覚えると、
薄い味、自然な味わいを感知しにくくなる。
子どもにとって、人生お初の甘みとは、母乳。あるいは粉ミルク。
母乳ってなめてみたことある?
思ったよりずうっと甘いよお。
その甘さは、澄んだ甘さ。そうね、米と麹で作った甘酒をううんと薄めた感じに似てるかなあ?
ミルクっぽいこってり感がないね。
よく赤ちゃんにヤクルトとかあげてるばあちゃんがいるけど、
かわいくてしかたないっていう気持ちはわかるけど、飲ませないほうがいいな。
砂糖がたっぷり入ったお菓子や飲み物の味になれてしまうと、もう自然な甘みを感知しなくなる。
子どもたちの離乳食は、かぼちゃと玄米がメインだった。
よく熟れた栗かぼちゃと、ふっくら炊いてとろとろにした玄米。
どちらも自然な甘みがある。
だから、赤ちゃんは大好きだったよ。
お乳を離れて、幼児期にさしかかっても、おやつはほぼ手作りで通してきた。
かぼちゃやにんじん、レーズンや、小麦粉、玄米がもっている甘みを駆使して、
もの足りないなあ、と思うぶんだけ、ひかえめに、蜂蜜や、ブラウンシュガー、てんさい糖を使って、
手間隙かけずに思い立ったらすぐできる、かんたんドーナツや、かんたんケーキを毎日作った。
離乳食もおやつも、気合を入れると長続きしないので、
ぱぱっと簡単に作れるほうがいい。
とにかく、市販のお菓子はできるだけ買わない方向でやってきた。
水の味がわかる子ども
砂糖や化学調味料を使わない食生活で育ててきたせいか、
子どもたちは、自然な野菜の甘みや、水の味のちがいがわかる。
ただし、小学校高学年くらいになってきたら、
市販のお菓子やカップラーメンなど、子どもが「食べてみたい」と言ったものは、
わたしは否定せずに買って食べさせてきた。
幼児期に味覚がしっかり決まっていれば、極端な味付けのお菓子やカップラーメンを、
刺激てきー!とおもしろがるけれど、
毎日食べたいとは言わない。
ほんもの、自然な味、が身についていれば、人工的な味を心底美味しいとは思えないからだ。
子育てでもっとも気をつけないといけないのは、
正しいからといって、正しいことを押し付つけたら毒になる
ということ。
玄米菜食、砂糖ぬきのお菓子。ばかりじゃあ、子どももイヤになるときがくる。
イイ加減が大事!
学校給食も拒否して子どものために手間隙かけて毎日、玄米弁当を作り続けたお母さんに、
子どもが反発して非行に走った事例もある。
お母さんが砂糖を家におかない家庭の父と子らが
カフェで砂糖つぼの砂糖をべろべろなめている現場に出くわしたこともあるよー。
マクロや自然食さえ与えておけば子どもは健康、というのではなく、
こどもたちが何を望んでいるのか、
こどものこころの健康を第一に考えて
イイ加減にかまえて子育てするのがいいみたい。
わたしは四人のこどもをみんな自宅で産みました。
しかも、そのうち三人は医師も助産師もいない家族や友人だけが見守るお産でした。
わたしが長男を産んだ20数年前、カリフォルニアでは自宅分娩はすでに認知されており、自宅出産のための本や、自宅でのお産をサポートする助産師さんもいました。
やっと、日本でも、ここ最近、芸能人のともさかりえさんや漫画家の桜沢エリカさんが自宅出産をしたことなどから、自宅分娩も認知の方向にむいてきています。
でも、まだまだ少数派。
しかも、助産師のいない家族だけの自宅出産となると、
かなり風あたりがキツイのが現状です。

昨日、若い友人カップルに会いました。
奥さんは妊娠8ヶ月めに入り、今日は検査を受けてきたそうですが、
「お医者さんからおこられたあ。アンタらが好き勝手するおかげで、みんなが迷惑するんだから、って言われてさあ」
大病院まで遠い、熊野エリアでは病院でお産をしない。自宅で夫婦だけで赤ちゃんを産むとなると、市の保健課や病院の医師からはかなりシロイ目でみられるんですね。
わたしも屋久島で次男を産むときは、町の保健課の方からかなりキツイいやみとおどしをかけられましたわ。
もちろん、お産は大丈夫と思っていても、なにが起こるかわからないものですから、何かトラブルが発生して医療の手をかりなくてはならない事態におちいったとき、僻地では空輸したりとか、役場の方にも負担が大きいわけです。
自宅出産でなにかあっても自己責任。
そうハラをくくれるひとはなかなかいないでしょう。
だからこそ、トラブルが起こらないように、医療に頼らないお産をしようとする産婦さんたちは、体の声に耳をすまし、健康に気をつかい、自然と、宇宙とひとつにつながって直感力を高める努力が必要です。
そうやってお産にのぞむことで、いのちの声を聞く姿勢がつちかわれると私は思うのですが。
もう一組の若いカップルさんも、そろそろ臨月。
彼らも、熊野エリアでの自宅出産組。
どうか、素晴らしいお産ができますように!
いのちが生まれでる、聖なる瞬間をおもいっきりむさぼって、味わってくださいね。
祈っています。

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