
1月31日(土)の「心を見つめ、いのちを見守る愛ある医療」のイベントで基調講演される鈴木秀子先生は、いろいろなテーマで心を揺さぶる素晴らしいお話をされます。今回のイベントの基調講演ではタイトルに添ったお話をしてくださるそうです。私は、月刊誌「致知」で紹介されていたこのお話も心に残りました。
「縁を生かす」
その先生が5年生の担任になった時、一人、服装が不潔でだらしなく、どうしても好きになれない少年がいた。中間記録に先生は少年の悪いところばかりを記入するようになっていた。
ある時、少年の1年生からの記録が目に止まった。「朗らかで、友達が好きで、人にも親切。勉強もよくでき、将来が楽しみ」とある。
間違いだ。他の子の記録に違いない。先生はそう思った。
2年生になると「母親が病気で世話をしなければならず、時々、遅刻をする」と書かれていた。
3年生では、「母親の病気が悪くなり、疲れていて、教室で居眠りする」3年生の後半では、「母親が死亡。希望を失い、悲しんでいる」とあり、4年生になると、「父は生きる意欲を失い、アルコール依存症となり、子供に暴力をふるう」
先生の胸に激しい痛みが走った。ダメと決めてつけていた子供が突然、深い悲しみを生き抜いている生身の人間として自分の前に立ち現れてきたのだ。
先生にとって目を開かれた瞬間であった。放課後、先生は少年に声をかけた。「先生は夕方まで教室で仕事をするから、あなたも勉強していかない?分からないところは教えてあげるから」。少年は初めて笑顔を見せた。
それから毎日、少年は教室の自分の机で予習復習を熱心に続けた。授業で少年が初めて手をあげた時、先生に大きな喜びがわき起こった。少年は自信を持ち始めていた。
クリスマスの午後だった。少年が小さな包みを先生の胸に押し付けてきた。あとで開けてみると、香水の瓶だった。亡くなったお母さんの使っていたものに違いない。先生はその一滴をつけ、夕暮れに少年の家を訪ねた。
「ああ、お母さんの匂い! きょうはすてきなクリスマスだ!」
6年生では先生は少年の担任ではなくなった。卒業の時、先生に少年から1枚のカードが届いた。
「先生は僕のお母さんのようです。そして、いままで出会ったなかで一番素晴らしい先生でした」
それから6年。「明日は高校の卒業式です。僕は5年生で先生に担任してもらって、とても幸せでした。おかげで奨学金をもらって医学部に進学することができます」
10年を経て、またカードがきた。そこには先生と出会えたことへの感謝と父親に叩かれた体験があるから患者の痛みが分かる医者になれると記され、こう締めくくられていた。
「僕はよく5年生の時の先生のことを思い出します。あのままだめになってしまう僕を救ってくださった先生を、神さまのように感じます。大人になり、医者になった僕にとって最高の先生は、5年生の時に担任してくださった先生です」
そして1年。届いたカードは結婚式の招待状だった。
「母の席に座ってください」
と、1行書き添えられていた。
鈴木秀子先生、談。
たった1年間の担任の先生とのご縁。その縁に少年は無限の光を見出し、それを拠り所として、それからの人生を生きた。ここにこの少年の素晴らしさがある。人は誰でも無数の縁の中に生きている。無数の縁に育まれ、人はその人生を開花させていく。大事なのは、与えられた縁をどう生かすかで人生は決まっていくのでしょう。
1月31日(土)に開催される「魂の成長・進化を支援する医療」コミュ主催のシンポジウム「心を見つめ、いのちを見守る愛ある医療を考える ~現代医療よ、魂を語ることを怖るるなかれ~」がいよいよカウントダウンに入りました。
基調講演は、名著「死にゆく者たちからの言葉」「神は人をどこに導くのか」などで知られる鈴木秀子先生です。私は、元患者の立場から「病は新しい人生の扉を開く鍵」というテーマでお話させていただきます。櫻井秀真さんは、元うつ病患者からの立場で、「闇から愛と光溢れる意識の世界へ」というテーマで講演いたします。
後半は、医師、看護士、患者、元患者たちが考える愛ある統合医療への道のパネルディスカションです。パネラーは、この大会の実行委員長である外科医の長堀優先生と、この「SQライフ」でもご紹介した心療内科医であり「青空禅フォーラム」を主宰されてる伊東充隆先生、看護士の「エリカさん」と、元患者の櫻井さんの4人です。私はパネルディスカションの司会をさせていただきます。
イベントのトリを飾るのは、先日、日本テレビの「誰も知らない泣ける歌」に出演した主婦ユニット「コクーン」の素晴らしいコンサートです。多くの方の参加をお待ち申し上げます。
こちらのサイトからお問合せやお申し込みができます。
尚、お問合わせ・お申し込みは、メールやファックスだけでなく電話受付も可能になりました。
E-mail : 131tamashii@cocoon-japan.com
Tel &FAX: 03-3326-6601 (月曜~金曜 12:00~18:00)
担当:渡辺
私は大切な仕事のパートナーを突然がんで亡くした経験がある。でも、その人が死ぬということをどうしても受け入れられなくて、私と同じように、きっとこの人も絶対に生還するって信じ込んで介護をしていた。
だから亡くなったあと、後悔ばかりが残った。もっともっといっぱい「ありがとう」って伝えたかった。その後に友人がメールでこの詩を送ってくれて、この詩の存在を初めて知ったのだ。前回のブログで父のことを書いたが、父が生きているうちに一番伝えたかったことを言えたのは、この詩のお蔭だと思う。
<今日が最後だとわかっていたら>
あなたが眠りにつくのを見るのが最後だとわかっていたら、
私はもっとちゃんとカバーをかけて、
神さまにその魂を守ってくださるように祈っただろう。あなたがドアを出て行くのを見るのが最後だとわかっていたら、
わたしはあなたを抱きしめてキスして、そしてまた呼び寄せて
抱きしめただろう。あなたが喜びに満ちた声をあげるのを聞くのが最後だとわかっていたら、
わたしはその一部始終をビデオにとって、毎日繰り返し見ただろう。確かに、いつも明日はやってくる。見過ごしていたことも取り返せる。
やり間違えたことも、やり直す機会はいつも与えられている。「あなたを愛してる」と言うことは、いつだってできるし、
「何か手伝おうか?」と声をかけることもいつだってできる。でも、もしそれが私の勘違いで、今日ですべてが終わるとしたら、
私は今日、どんなにあなたを愛しているか、伝えたい。そして、私たちは、忘れないようにしたい。
若い人にも、年老いた人にも、
明日は誰にも約束されていないのだということを。愛する人を抱きしめるのは、今日が最後になるかもしれないことを。
明日が来るのを待っているなら、今日でもいいはず。もし明日が来ないとしたら、あなたは今日を後悔するだろうから、
微笑みや抱擁やキスをするためのほんのちょっとした時間を
どうして惜しんだのかと。忙しさを理由に、その人の最後の願いとなってしまったことを、
どうしてしてあげられなかったのかと。だから、今日、あなたの大切な人たちをしっかりと抱きしめよう。
そして、その人を愛していること、いつまでも、いつまでも
大切な存在だということをそっと伝えよう
原作は、Norma Corneet Marekさんです。1898年に書かれた詩だそうですが、2001年のテロの後、世界中にチェーンメールとして人から人へ伝わった詩だそうです。
岡部明美公式HP:http://anatase.net/
1月31日(土)に開催される「魂の成長・進化を支援する医療」コミュ主催のシンポジウム「心を見つめ、いのちを見守る愛ある医療を考える ~現代医療よ、魂を語ることを怖るるなかれ~」がいよいよカウントダウンに入りました。
基調講演は、名著「死にゆく者たちからの言葉」「神は人をどこに導くのか」などで知られる鈴木秀子先生です。私は、元患者の立場から「病は新しい人生の扉を開く鍵」というテーマでお話させていただきます。櫻井秀真さんは、元うつ病患者からの立場で、「闇から愛と光溢れる意識の世界へ」というテーマで講演いたします。
後半は、医師、看護士、患者、元患者たちが考える愛ある統合医療への道のパネルディスカションです。パネラーは、この大会の実行委員長である外科医の長堀優先生と、この「SQライフ」でもご紹介した心療内科医であり「青空禅フォーラム」を主宰されてる伊東充隆先生、看護士の「エリカさん」と、元患者の櫻井さんの4人です。私はパネルディスカションの司会をさせていただきます。
イベントのトリを飾るのは、先日、日本テレビの「誰も知らない泣ける歌」に出演した主婦ユニット「コクーン」の素晴らしいコンサートです。多くの方の参加をお待ち申し上げます。
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尚、お問合わせ・お申し込みは、メールやファックスだけでなく電話受付も可能になりました。
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担当:渡辺
お正月に実家に帰った。認知症の父は、最近一日の大半を布団の中で寝て過ごしている。髭も伸びて、髪の毛も長くなって、頬はずいぶんやせこけてしまった。最近はほとんどしゃべらない。排泄もできなくなってきているので紙おむつを使うようになった。母がつきっきりで介護しているので、母もかなりまいってきている。
長男と孫とかわいがっている犬と同居しているので、孤独ではないのだろうけれど、やはり家の中のムードはとても暗い。老いてからの父は、私の顔を見るとすぐ涙ぐむようになった。でも今回は、私の顔を見てもなんだかうつろな目でぼんやりしていて、ああと頷いただけだった。切なかった。
私の新刊のプロローグには父のことが書いてあるのに、父は読んでいないという。あの時、父が私を呼ぶ声が聴こえなかったら、私はこの世に戻って来れなかったかもしれないのに。一番読んでほしかったのが父だった。
母から「あんたが前の本を出した時は、お父さんはすごく喜んで善文社に50冊も注文して、親戚や友達や近所の人に配って歩いたのに、今度の本は渡しても、無表情に、ああ、と言ったきり本を開きもしなかったのよ」と聞いた時、私は悲しくて涙が出てきた。
でも、父は、出版社に入稿する前に生原稿を全部読んでくれて、「お前が物を書くのが好きなのはお父さん似だな。お前は子供の頃から、あまり勉強は好きな子じゃなかったけれど、国語だけはよくできたものな。本になるの楽しみだな。いつ出るんだ?」と言ってくれたのだ。あれが、2年前だ。たった2年で父の老いはこんなに進んでしまったのだ。
お正月に実家に帰って、父とは会話が成り立たないことがわかった私は、父にフレアーをやってあげたり、リコネクティブヒーリングをやってあげたり、からだをマッサージしたりした。父は、ぽつっと「気持ちいいなあ」と言った。「お父さん、またすぐ来てやってあげるからね」というとうれしそうな顔をした。
テレビで懐メロが流れていたので、「お父さんの好きな春日八郎の「別れの1本杉」だね。お父さんこの歌うまかったね。園まりの歌が流行っていたとき、たしかお父さん、係長になって、うちでお祝いしたよね」
そんな話をする度に父の顔に表情が戻ってくるのがわかった。「お父さんの短歌集なんとか私が作ってあげるから待っててね」と言うと「うん」と照れくさそうに笑った。父が20代から書き綴ってきた短歌は1000編くらいある。
父は、大好きだったお姉さんを若くして亡くし、両親を亡くし、親友を亡くし、その度ごとに歌を詠んでいた。自分の愛する者、大切な人を亡くす度に、その人にまつわる歌を何十篇も書き綴っていたのだ。それが、父の愛する者たちへの供養だったのだろうし、父もまた鎮魂歌を詠むことによって、自分の悲しみを癒してきたのだろう。
われを見る 親父の顔の 死に近く その微笑に 涙出づる日律儀とも 愚鈍とも見ゆ 六十年 荷馬車引き老いる 母も親父も
菜の花を 剪りては姉の 忌に供えし 母も逝きたり 父もはやなし
亡き歌友を 葬らんとする読経に 悔いなき過去と 強いて思わん
父が自分の両親や姉のことをうたったこの短歌は、今、父の人生の最後を見守る私の心そのものだ。帰る時に私は父と握手をした。父は私の手を離そうとしなかった。
私は父の手の甲を撫ぜながら、「お父さん、私お父さんの子供でほんとよかったなあ」って言ったら、突然、父は声をあげて泣いた。父の目尻から涙がポロポロ流れた。
そして、「お父さん、私が娘でよかったでしょ?」って言ったら、顔をクシャクシャにして泣き笑いして、うんうんと何度も何度も頷いた。
岡部明美公式HP:http://anatase.net/
1月31日(土)に開催される「魂の成長・進化を支援する医療」コミュ主催のシンポジウム「心を見つめ、いのちを見守る愛ある医療を考える ~現代医療よ、魂を語ることを怖るるなかれ~」がいよいよカウントダウンに入りました。
基調講演は、名著「死にゆく者たちからの言葉」「神は人をどこに導くのか」などで知られる鈴木秀子先生です。私は、元患者の立場から「病は新しい人生の扉を開く鍵」というテーマでお話させていただきます。櫻井秀真さんは、元うつ病患者からの立場で、「闇から愛と光溢れる意識の世界へ」というテーマで講演いたします。
後半は、医師、看護士、患者、元患者たちが考える愛ある統合医療への道のパネルディスカションです。パネラーは、この大会の実行委員長である外科医の長堀優先生と、この「SQライフ」でもご紹介した心療内科医であり「青空禅フォーラム」を主宰されてる伊東充隆先生、看護士の「エリカさん」と、元患者の櫻井さんの4人です。私はパネルディスカションの司会をさせていただきます。
イベントのトリを飾るのは、先日、日本テレビの「誰も知らない泣ける歌」に出演した主婦ユニット「コクーン」の素晴らしいコンサートです。多くの方の参加をお待ち申し上げます。
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昨日までそうだったような日々が、明日も続くと無根拠に信じていることを日常と呼ぶのならば、日常とは本当に砂上の楼閣だ。ある日、突然、それが打ち破られるような出来事が起きてきて、そのことに痛烈に気づかされる。
心身の負傷や病い、愛する人の喪失、物語の終焉を人生で全く経験しない人なんかいないわけだから、それが人生なのだということをはっきり理解してしまうと、何げない平凡な日々の中に、小さな幸せを見つけるのが上手になるみたいな気がする。
私が最近、自分が一番変わったなあと思うことは、いつも「今がいちばん幸せ」「今がいちばんいい」と思えることだ。もちろん、時には、腹が立ったり、悲しくなったり、落ち込んだり、胸が痛む出来事が起きてきて泣いてしまうこともある。でも、人生の状況や加齢によって失われていくものとは全く関係なく、「今がいちばんいいなあ」と思えるのだ。これはとても不思議な感覚だ。
今の私の人生の状況には結構厳しいことが起きているのに、その感覚は変わらない。別段、深刻にならずに、今私にできることをただ淡々とやることができるようになったのは、この10数年学んできたこと、体験してきたことがすべて活かされているからなのだと思う。
現実はどうあれ、私はいつも、「今が一番幸せ」と思えるのだ。若い頃に戻りたいとか、あの頃に帰りたいなんて全然思わない。
だって見上げれば空はあんなに青いし、夜空の星はきれいだし、季節の花々があんなに美しく咲き乱れているのだ。大好きな仕事を自分のペースでさせていただいているし、心安らげる家庭もある。大好きな友達もいっぱいいるし、素晴らしい仲間たちがいつも私を支えてくれている。
私の人生には「幸せだなあ」って思えることがいっぱいあるのだもの。幸せを数えていたら、幸せにしかならないのだ。幸せは、“なるもの”ではなく、感じるもの。そして、すでに幸せであることに“気づく”ことなのだから。
もしかしたら、私には波乱万丈運みたいなものがあるのかも知れないけれど、それまでの人生の波乱と大きく違うのは、人生がどれだけの暴風雨に見舞われようが、私の中には、いつも変わらずに広がる青い空があり、深い海の底のような静けさがあり、滔々と流れるいのちの川があることを知ったことだった。
私の内側にある、その空と海と川に出会えたことの深いやすらぎ。これをどれだけ求めて生きてきたのだろう。そして、私の内側深くにあるそれらが、それまで私が見てきた外側の空と海と川と同じであったことを知ったことの深い喜び。
ただ、風は吹き、雲は流れる。ただ、花は咲き、鳥は歌う。ただ、雨は降り、川は流れ、海に還る。ただ、人は生まれ、生き、時が来て、いつかいたあの懐かしい場所に還ってゆく。ただ、空があり、太陽があり、月があり、星があり、地上に人がいる。
見えるいのちと見えないいのちが互いにダンスしながら、この宇宙の永遠の物語を編み続けている。生まれたということ。今生きているということ。出会えたということ。別れゆくこと。死にゆくこと。
そして、季節は過ぎ、いつかまた、巡り会う季節がやってくる不思議。巡り会う生の旅の最終では、あなたも私もない、ただひとつの世界に還るという途方もない“生の神秘”・・・。
この地上での「私に帰る旅」はどこまで続くのだろう。でも、もう私はゴールは目指さない。この旅そのものをただ楽しみたいのだ。だって、私たちは、すべてを体験しにこの星にやってきた魂なのだから。
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基調講演は、名著「死にゆく者たちからの言葉」「神は人をどこに導くのか」などで知られる鈴木秀子先生です。私は、元患者の立場から「病は新しい人生の扉を開く鍵」というテーマでお話させていただきます。櫻井秀真さんは、元うつ病患者からの立場で、「闇から愛と光溢れる意識の世界へ」というテーマで講演いたします。
後半は、医師、看護士、患者、元患者たちが考える愛ある統合医療への道のパネルディスカションです。パネラーは、この大会の実行委員長である外科医の長堀優先生と、この「SQライフ」でもご紹介した心療内科医であり「青空禅フォーラム」を主宰されてる伊東充隆先生、看護士の「エリカさん」と、元患者の櫻井さんの4人です。私はパネルディスカションの司会をさせていただきます。
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