岡部明美のスピリチュアルな旅で出会った”もの・人・場・言葉たち”

2009年09月

無傷のインナーチャイルドの人の方が少ない

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自分自身の体験からも、仕事柄多くの人と関わってみてもわかることは、人間関係の苦悩というのは深く見つめていくと自分自身の親との関係にぶちあたることが少なくないですね。


私たちは、自分の親の夫婦関係を見て、愛というものを無意識に学んでしまいます。両親がとても仲が良かった、愛し合っていた、家庭が居心地のいい安心できる場所だった・・・。親から無条件に愛された、まるごと自分を認めてもらい、受け入れてもらい、肯定されてきた、ほめられて育った・・という人はとても幸運だと思います。


でも、そうでなかった人も、傷は癒されれば恵みになりますし、試練は大地に根を張るいのちの力に変わりうるものですから、そういう意味では、痛みや苦しみは人間に深さをつくる体験といっていいかもしれません。


自分が、パートナーとの関係、子供との関係で悩んでいたとしても、その根っ子には、自分自身の親との関係、家族内のエネルギーのもつれが色濃く影響を与えていることはよくあります。代々の家系の負の遺産がその人の人生に色濃く影響していることも少なくありません。病でさえ、その根源的な問題に家族関係のストレス、エネルギーのもつれが根深く影響していることがかなりあります。もちろんすべてではありませんが・・。


おそらく家族というのが、この世で無償の愛というものを学ぶための最大の修行なのかも知れません。親子という縦糸の愛、夫婦という横糸の愛。このふたつの糸が織りなす悲喜こもごもの愛憎ドラマが、まさに愛を学ぶため、人間関係を学ぶための修行なのでしょう。チベットとかヒマラヤの山奥にこもって瞑想修行したりする方がよっぽど楽なことなのだと思います。


愛という言葉は心地よいけれど、実はこの言葉はかなり曲者ものでもあります。愛という名の支配、コントロール、束縛、依存、執着がいっぱいあるからです。本当は、愛は相手を自由にしてあげること、幸せにしてあげること、幸せを願うことなのに。相手の喜びや幸せが自分のことのようにうれしいことであるはずなのに。


愛が呪縛になるから人は苦しむ。愛が自分のニーズを満たして欲しいという相手への要求になるから、人は愛に苦しみ、同時に相手をも苦しめてしまう。一体人はどれだけ泣くのだろう。痛い思いをするのだろうか。愛を学ぶために、愛を知るために。


親子の愛、夫婦の愛というものが、人が無償の愛を学ぶための最大のレッスンであるとするならば、そのメンバー、相手は一筋縄ではいかないタイプであることの方が多いのかも知れません。


私も、決して平和な家庭ではない、むしろ両親の諍いがたえない家庭で育ちました。でも、その体験は、援助職の仕事をするうえでは今大変役にたっています。職業柄かかわる人たちがその傾向にある人たちがとても多いからです。


問題大有りという機能不全家族で育った人は、多くの生きづらさを抱えてしまいます。でも、私が知りうる限り、問題家庭でない人の方が少数派で、そういう意味では、人は広義の意味では大なり小なりみなAC(アダルト・チルドレン)なのだと思います。


考えてみれば、自分の親が子供の自分を育てていた時というのは、20代、30代です。まだまだ人間として未熟なものが多々あるその親に子供は神さまの無条件の愛を求めてしまうわけですから、インナーチャイルド(内なる子供)が無傷である人の方が少数派なのは当たり前なのでしょう。


私だって、決してりっぱな子育てをしてきたわけではありませんから。たくさんの悩みや不安を抱えながら子育てしてきました。失敗もいっぱいしてきました。息子は息子なりに、私が母親であるというだけで、大小のトラウマがあるかもしれません。


息子が小さかった頃、引越したばかりの地域にまだ誰も友だちがいなくて、孤独な子育てをしている時に、詩人の伊藤比呂美さんが書いた子育てエッセイを読んでいて心にしみる文章に出会いました。


「育児マニュアルは山ほどある。理想的な子育ての本もたくさんある。でも、母親が本当にほしいのは、“あなたはよくやってるよ”という言葉なのだ」というところを読んだら突然涙があふれてきました。


ほんとにそうです。たとえ未熟であっても、お母さんは、その時、その時で、自分なりの精一杯で子育てをしているものなのです。そして、子育てをしながら、自分がどれだけ子供に育てられ、成長させられ、支えられているかに気がついてホロリとする日がきたりするものです。


マイミクの紅林千賀子さんが、今回書いた日記にまつわるような素敵なイベントを企画されています。下記が、紅林千賀子さんからのメッセージです。


10月24日(土)に「澤谷鑛&池川明トークライブショー~家族の絆を紐解く、たましいからのメッセージ~」を開催します。


カウンセラーとして、30年あまりものキャリアを積まれ 『すべての「結果」は引き寄せられている~運命を決める「牽引の法則」』(総合法令出版)、『絆の法則』(学習研究社)の著者でもある澤谷鑛先生。


産婦人科医として診療の傍ら、子どもたちの話す「胎内記憶」に基づき
親子の絆の神秘を語られる池川明先生。ご著書に『子どもは親を選んで生まれてくる』(日本教文社)『ママ、さよなら。ありがとう~天使になった赤ちゃんからのメッセージ~』(リヨン社)など数々のご著書があります。


そのお二人の対談とオープンカウンセリングを開催します。これまでカウンセリングされてこられた、たくさんのクライアントさんの実人生に基づき、さまざまな想念や波動、「思考」がすべてを引きよせ、「現実」を現し出すことや禅の思想を織り交ぜながら 語られる澤谷先生。


「子どもは親を選んで生まれてくる」という 子ども達の語る胎内記憶に基づき、西洋医学という逆風にも負けず、親子の絆・家族の絆をたましいレベルで考えるというミッションを貫いていらっしゃる池川先生。


ここからは、少し私ごとで恐縮ですが・・・子連れ同士の再婚をした私自身、4人の子育てに悩みを抱え、鬱々とした日々を長いこと過ごしておりました。でも、自分の子どもとの関係や、夫婦関係の悩みは 絆の糸を紐解くと、それは、自分の親との関係にあったのです。


お酒に溺れていた父親とそれを罵る母親。どんなに恨んでみても、やはりどこかで愛しているからこそ憎みきることができない。そこにはどうしても切っても切れない抜き差しならない絆の糸があったのだと思います。


中学生という思春期のころ、悩み続けた私の目にふと飛び込んできた新聞の文字は、当時、文部大臣だった永井さんの言葉。
「何よりもの子どもの教育は、夫婦の仲が良いこと」でした。


両親が仲が良いという、揺るがない大地さえあれば、そして「いのちをいただく」食さえあれば、何年経とうが大切なことは何ひとつ変わらないのかもしれませんね。


お二人の先生方が語られる中、 親子の絆の連鎖していくところや、夫婦として出会う意味など、深遠なる家族のものがたりや人生のシナリオのからくりが、見えてくることでしょう。今の時代こそ、「家族の絆」というものが、求められる時代ではないでしょうか。是非たくさんの方にお越しいただき、しあわせな人生を満喫されること・・・ そして、絆の輪が宇宙全体に広がっていくことを楽しみにしています!!


10月24日(土)に「澤谷鑛&池川明トークライブショー~家族の絆を紐解く、たましいからのメッセージ~」
お問い合わせ・お申し込み: 
http://www.kou-sawatani.com/sem-091024js.html


PS:琵琶湖での2泊3日のワークショップから昨日帰ってきました。主催の「LOHASU」さん、「あんあん」さん、今回もまたお世話になりました。心のこもった手作りのお料理を作ってくださったAsukaのスタッフのみなさんもありがとうございました。毎回、毎回、見事にその時に出会うべく人たちが集まるのだなあと天のキャスティングの妙に感嘆します。このメンバーの誰一人が欠けてもそれぞれの人たちにとっての最も必要だった体験はなかったのだと思います。参加してくださった皆さん本当にありがとうございました。


10月3日(土)・大阪:「自然治癒力を高める理想の医療セミナー」(ドクターとあなたで一緒に医療を変える、人生を変える~)
<詳細プログラム/お申し込み・お問い合わせ>
http://unithera.exblog.jp/


岡部明美個人セッション&ワークショップ
公式ホームページ  http://anatase.net/

10月10日~12日 岡山ワークショップ(2泊3日)
11月2日(月):岐阜 1day ワークショッップ
11月3日(火・祝日):岐阜  講演会
11月20日(金)~22日(日)群馬・草津温泉ワークショップ

エニアグラム 自分のことがわかる本

WS000046.JPG私はもう9年も続いているある研究会のメンバーです。この会は9人のメンバーで構成されており毎月1回会合を開いています。メンバーは業界・業種の違う男性の経営者が5名、建築家&大学の助教の女性1名、研修講師の男女2名、そして私の計9名です。

毎月のプレゼンにはとても触発され、勉強になります。私は経営のことも、それぞれの業界のことも建築のこともチンプンカンプンなのですが、メンバーの物の見方、考え方から、物事をより多角的に見ることやリーダーシップについて学ばせてもらっています。


直観、感覚派の私にとって、まさに地に足を着けて現実社会を生き、多くの人に影響力を持つ立場の人たちから、理性をどう知恵として使うのかを直々に学ばさせてもらえることはとても有難いことです。


実はこの会のメンバーはみなさん相当にスピリチュアルな学びをしてきた人たちで、今尚精神的な修養も積まれている方々なのですが、いわゆるスピ用語やニューエイジ用語はほとんど使われません。地に足をつけて生きていることを指すグランディングという言葉さえ使いません。


現実から遊離した言葉、その世界のことを知らない人にとっては何のことを言っているのかサッパリわからないような言葉は使わないのです。多くの人たちを動かす立場にある方々なのでおそらく意識的に気をつけているのでしょう。私が仕事で関わっている世界は、どちらかとうと天の方に意識が向きがちの人が多いので、そして、私自身もその傾向が強いので、この会で私は天と地のバランスをとることの大切さをいつも感じています。


この会は、メンバー同士が、それぞれの仕事や人生に今起きている様々な問題を助け合い、支え合っている素晴らしい会です。今月の会合でメンバーの一人であり、この「SQライフ」のコラムニストでもある高岡よし子さん(ワークショップ・研修講師・翻訳家)から、新しく出版した『エニアグラム 自分のことがわかる本』(マガジンハウス)をメンバー全員がいただきました。この本は、同じ仕事をされているパートナーのティム・マクリーンとの共著です。


エニアグラム(エゴグラムとは違います)とは、古代ギリシャ哲学にルーツを持ちながら、最新の心理学の成果を取り入れた最も効果的な性格分類と言われているものです。個人の性格傾向はもちろん、仕事の適性や人間関係などの幅広い分野をカバーしており、人生を歩んでいく上での心強い「地図」になるともいえます。


人生の悩みの多くは人間関係によるものですが、エニアグラムによる人間の性格の9つのタイプ別に基本的特徴、輝きの特性、人生で陥りやすいパターン、思考・感情・反応、行動のクセ、可能性を開花させる鍵などの理解を通して、自分を知り、他者を理解し、自己成長と、円滑・円満な人間関係をつくっていける知恵が満載されている本です。


「エニアグラムって何?」という方の入門書としてはとても読みやすくて、わかりやすい本です。(これまでのエニアグラムの本はブ厚くて専門書のようなものが多かったので読了するのはけっこう大変でしたから)。


高岡さんは、この本の中で、エニアグラムを学んでも、「あなたは○タイプだから」「私はどうせ○タイプだから」というように自己弁護や他人の批判のために使うのはやめましょうと書いてあります。その通りだと思います。


高岡よし子さんとティム・マクリーンは、日本トランスパーソナル心理学会の顧問であり、リソ&ハドソンが主宰するエニアグラム研究所インターナショナル認定ファシリテーターです。ティムは、ホロトロピック・ブレスワークのセラピストでもあり、バイロン・ケイティワークの日本で唯一の公認ファシリテーターでもあります。


統合医療の世界的第一人者であるアンドリュー・ワイル博士との親交も深いお二人です。その他の人間関係も一般の人が本でしか知ることのできない国内外の著名な方々と友人関係だったりして、その交友関係の広さには驚きます。でも、そんな華々しい経歴や職業や人間関係とは裏腹にとっても気さくで楽しいお二人です。


9年前に、高岡さんとティムから突然この会にお誘いいただいたのですが、まさかあれから9年も続くなんて思ってもいませんでした。この会のルールは、決して批判や非難をしない、訊問、詰問、決めつけをしないことが鉄則ですから安心して何でも話せます。


「適正な距離感」と「相手を尊重する心の態度」「相手の話を心から聴く」「相手の立場になって考えてみる」「上から目線の助言、忠告をしない」「自分とは考え方,価値観の違う人から学んで自分の感じ方、考え方を成長させる」という姿勢をみんなが持っているのでとても心地いいのです。


これはまさに豊かな人間関係、心地いい人間関係の最大の鍵であり、平和な世界を創造していける鍵でもあると思います。この会のメンバーは、エニアグラムで見ると、なんと全員性格タイプが違うのです。偶然にしては出来過ぎですが、それ故、感じ方、考え方、反応の仕方、価値観、行動のモチベーションの違いがはっきりわかって面白いのです。


普通は価値観・感性が合わない人、性格が合わない人とはあまり仲良くなれないものですが、この会のメンバーは、違うからこそ互いに学びあえる、助け合えるということをまさに実践している会なのです。


「エニアグラム 自分のことがわかる本」からの抜粋


<自分を理解する>

自分自身を知るということは、すべての基本です。自分の性格タイプを知ることで、客観的に自分を把握することができ、自分の適性や可能性をどう伸ばしていけばいいか、方向性見えてきます。逆に、マイナスの傾向性を知ることにより、取り組むべき課題がわかります。


<人を理解する>

エニアグラムは、他者を理解するためにも優れた地図になります。世の中にはいろいろな人がいて、さまざまな価値観があることをきわめて具体的に教えてくれます。ストレスの最大要因といわれる人間関係においては、なぜ相手がそうした行動をとるのか、なぜ関係がこじれたのか、理解できないことが苦しみを生みます。

トラブルが起きた際、相手の行動に対し、「なぜ?」という疑問が解消されないまま、終わってしまうことが多いのです。そんなケースでも相手の行動の理由が分かれば、前向きに解決方法を考えることもできるのです。自分のことがわかり、相手のことが分かると、お互いにとっていい関係をつくることができます。


<お知らせ>
10月3日(土) 大阪: 「自然治癒力を高める理想の医療」  ~ドクターとあなたで、一緒に医療を変える、人生を変える ~というイベントが開催されます。 

*私は、プログラム1部のドクターとナースとがん患者さんの会「Asuka」の対談の司会・進行役をやらせていただきます。そして、最終ステージで、この会の主催者であるマイミクの「具現びと」さんこと小西康弘ドクターと“統合医療の明日”というテーマで対談します。

<詳細プログラム/お申し込み・お問い合わせ>
http://unithera.exblog.jp/

岡部明美個人セッション&ワークショップ
公式ホームページ http://anatase.net/

9月21日~23日 琵琶湖ワークショップ(2泊3日)
「テーマ:私に帰る旅」(過去を過去に置いてくることで、新しい人生の扉が開かれます。自分のいのちの輝きを止めていたものに気づき、手放すことで、自らの無限の可能性にハートが開かれます。歓びの人生、いのち輝く人生への船出が始まります)

主催:「LOHASU」さん&「あんあん」さん;グループくりあ
http://anatase.net/work1.htm

10月10日~12日 岡山ワークショップ(2泊3日)
「テーマ:3つの扉 からだと心の浄化・スピリットの目覚め」(誰もが胸の奥に秘めている魂の願いや夢に気づき、それをこの世界で開花、実現する)

主催:「monju」さん&「Bhumika」さん:ハート・オブ・ライフ
http://web.mac.com/monjel1315/Site/three_doors.html

魂の物語を紡ぐ糸

WS001832.JPG9月12日(土)に横浜船員保険病院主催での無料市民公開講座「こころと身体にやさしい医療を求めて」(保土ヶ谷公会堂。PM1時30分開演)が開催されます。講座の1部は医師による心と体に優しい医療のお話、2部はコクーンのコンサートと私のミニ講演と朗読。NHKがコクーンのコンサートを取材に来るそうです。


(先着500名・無料・予約不要)。どうぞお時間のある方はぜひいらして下さいね。

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1238732665&owner_id=4689466&comment_count=18


続いて、10月3日(土)に大阪で、「自然治癒力を高める理想の医療」 ~ドクターとあなたで、一緒に医療を変える、人生を変える~というテーマでセミナーが開催されます。私は最終ステージでドクターと対談します。主催は、小西康弘先生:光輪会 やまとクリニック院長、ユニバーサルセラピー所長。登壇される方々は豪華キャストです。関心がある方はぜひいらして下さいね。詳細は下記です。

公式ホームページ http://unithera.exblog.jp/

アメリカでは黒人大統領オバマが誕生し、日本では自民党が大敗して民主党が政権を握るなど、本当に時代が大きく変わろうとしていることを実感します。医療もまたその変化の波から逃れられるわけがないのです。


自らが主体的に変化を起こしていく、あるいは、変化の波に参加して、変化の波乗りそのものを楽しむことができたら人生の状況はダイナミックに変容していきます。病気も、人生に今起きている問題、膠着状況も、そもそも大いなる存在から変化を迫られていているということなのですから。 


確かに、一昔前までは、ほとんどの人が、病気は全部お医者さんが治してくれるものと思っていましたよね。実際、感染症や伝染病が死因のトップを占めていた時代は。まさにお医者さんが病気を治してくれました。


しかし、がんをはじめとする生活習慣病が死因のトップになり、うつ病などの心の病が急増している現代は、患者さんの自然治癒力(自己治癒力)と、病気を「癒しと気づき」「変化と自己成長の機会」と捉えることの重要性が言われ始めています。そのためには、患者さんが固定観念としてもっている、“病気は全てお医者さんや治療家が治してくれるもの”という考え方がまず変わらなければなりません。


私自身が、初めて「自然治癒力」(自己治癒力)という言葉を知ったのは、かれこれ15年ほど前のことで、まだ患者だった頃です。最初は本から。続いて医師であり、東海ホリスティック医学振興会会長の恒川洋先生のお話をお聴きし、実際に様々な養生法を体験し始めた頃からです。


当時、恒川先生がおっしゃっていたことは今でも覚えています。


「患者さんの“自立と自律”、つまり、自分で作った病気は、自分が治すという意志が大切です。自分の生活や生き方を律することができるのは自分だということ。疲れたら休む。何事もやり過ぎないようにする。何かが過剰になるか、何かが極端に不足して心身が不調和を起こしたのが病気なわけです。ですからその不調和を調和に整えていくのは自分の責任です」


「食習慣や心の習慣(筆者注:思いグセ・反応のクセ・思考過多・気づいていない否定的な信念)や、ハードワーク、そうした様々な生活習慣や生き方を全く変えずに、薬やサプリメントにばかり頼ったり、代替療法家や宗教家や霊能者やヒーラーにおすがりして、“治して下さい、助けて下さい、癒して下さい”という依存的な患者でいる限り治癒は難しいですよ」


「これでは、結局、すがる対象を変えただけでしょう?西洋薬を漢方やサプリメントに、医者から代替療法家、霊能者、ヒーラーに鞍替えしたに過ぎない。代替療法やサプリがダメと言っているのではありませんよ。いいものはたくさんありますから、自分がいいと思うもの、自分に合うものは使えばいい」


「でももう医師に自分の人生を丸投げするのはやめましょう。かけがえのない自分の人生です。病気は気づきの機会、生活や人生を変えていくチャンスです。自分の自己治癒力、生きる力を信じて養生すること。あなたの中には、“癒す力・治る力”が元々備わっているのです」


恒川先生は、さらにこんなこともお話されました。


「病をきっかけに自分を見つめ直すことで、自己への“気づき”が深まり、結果として、病の治癒を超えて、自分の“あり方”や“生き方”が大きく変わって幸せな人生を生きている人を僕は沢山見てきました。そうすると僕は、苦しい病は、本当は天からの何か大切なメッセージなのではないかと思えるようになったのです」


「僕は、人生の縦糸、つまり、人生の長さというのは予め決まっているのではないかと思っています。だから、治らなかった、助からなかったということが失敗でも努力不足だったからでもなく、それが、その人の人生の縦糸の長さだったんだと思うようになりました」


「残された人たちは、その縦糸が短かったら無念だし、悲しい。天寿を全うしたという年齢であってもそれは同じでしょう。大切な人、愛するものを亡くした悲しみは耐えがたいものです。しかし僕は、たとえ人生の縦糸が長くても短くても人はなんらかの使命を果たしてこの世を去るのだと思います」


「縦糸の長さが決まっているのだとすれば、僕たちにできることは、どれだけの美しい横糸で、自分の人生の織物を機織っていくことじゃないかと思うんです。その人が人生で紡いできた横糸が“クオリテイ・オブ・ライフ”―人生の質、人生の豊かさを決めるのだと思います」


恒川先生の言われた“人生の縦糸”という言葉が胸に響いてきた。本当に人生の縦糸の長さは誰にもわからないのだ。人はその縦糸の長さを生き切るしかない存在だ。私は人生の縦糸というのが、寿命という“いのちの長さ”だとしたら、人生の横糸とは何だろうとふと思った。


おそらくそれは、その人のいのちに刻み込まれた“深い生の体験”なのではないだろうか。それが喜びであれ、悲しみであれ、大きな感動であれ。その人の人生の縦糸と横糸が織りなす“いのちのタペストリー”を運命というのかも知れない。


人生の横糸をその人の“魂の物語を紡ぐ糸”という言葉にすると、どんなイメージが湧いてくるだろうか。それは・・・言葉にならないような感動の体験。夢を追いかけた日々。愛するものを守り続けた時間。苦しみを乗り越え続けた道のり。幸せを求めて歩き続けたその人の“足跡の数”。


逢うべき人にちゃんと逢えたということ。人間の素晴らしさ、生きていることの素晴らしさに胸が熱くなった日の想い。別れの悲しみに身が引き裂かれそうなほど泣き明かした日々。このまま死んでもいいと思えるような“永遠よりも長い一瞬”一それを、人は愛と呼ぶのだということを知った日の出来事・・・


その人の“いのちのタペストリー”を編んでいく糸は、いのちの中に無限に存在しているのだろう。縦の糸は神さまが決めたもの。横の糸は自分が見つけて紡いでいくもの、自分の力で切り拓いていくもの。私という“いのちの織物”のデザインは神さまと自分との共同作業であり、共同創造なのかもしれない。

岡部明美個人セッション&ワークショップ
公式ホームページ  http://anatase.net/

9月21日~23日 琵琶湖ワークショップ(2泊3日)
「テーマ:私に帰る旅」(過去を過去に置いてくることで、新しい人生の扉が開かれます。自分のいのちの輝きを止めていたものに気づき、手放すことで、自らの無限の可能性にハートが開かれます。歓びの人生、いのち輝く人生への船出が始まります)

主催:「LOHASU」さん&「あんあん」さん;グループくりあ
http://anatase.net/work1.htm

10月10日~12日 岡山ワークショップ(2泊3日)
「テーマ:3つの扉 からだと心の浄化・スピリットの目覚め」(誰もが胸の奥に秘めている魂の願いや夢に気づき、それをこの世界で開花、実現する)

主催:「monju」さん&「Bhumika」さん:ハート・オブ・ライフ
http://web.mac.com/monjel1315/Site/three_doors.html

プロフィール

岡部 明美岡部 明美

ワークショップ・トレーナー/セラピスト/カウンセラー/研修講師/文筆家/東海ホリスティック医学振興会顧問。

独身時代は、シンクタンクにてマーケティングプロデューサーとして活躍。30代半ばで結婚。長男出産直後に脳腫瘍と水頭症を発病し生死を彷徨う。自分の死に直面するという体験を通して、いのちの根源からの問いの答を求めて自己探求の道に歩みだす。著書に「もどっておいで私の元気!」(善文社)「私に帰る旅」(角川学芸出版)

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