尾崎真奈美の天使語同時通訳します

2010年冒険のはじまり

冒険というのは、サバイバル能力のある人が念入りに計画したり情報収集したり準備をしてから挑むことだと思う、常識的には。
しかし、準備がなくて道具も情報も限られているときにこそ野生の血が騒ぎだす。

道がなくなるまで行けるとこまで行ってみよう!
という冒険を、とある山奥で、初日の出ツアーの帰りに昨日はやってしまった。

まず、道の舗装がなくなる。
砂利道や泥道になるんだ。
昔の道ってこうだったんだよねって、感慨深くなる。
轍が深く刻まれてて、車体の低いシルビアはおなかをこすりそうになって、ごめんねと言い続けながらゆっくりすすんだ。
轍があるってことは、でも、車が来てるてことだから行けないはずがない、とうのが私の根拠で、とにかくすすんだ。

でも今考えてみたら、もっと小回りのきく四輪駆動のオフロードタイプの車なのかもしれない。
このまますすんで行き止まりになったとき、一番怖かったのは、方向転換できなかったらどうしようと言うことだった。
私はバックはめちゃくちゃ下手なんだ。
こんな、ガードも何もない山道でちょっと油断したら谷底まで落ちてしまいそうな泥道でバックなんか、1メートルだって自信がないよ。
そういう道を、もう既に1キロくらいははいっていた。
念のため携帯がつながっているか確認してほっとしたけど、電池があと一本だよ・・・

急な段差があって、これは絶対車体を傷つけるなと言う地点でいったん止まってみた。
どうしようか・・・
ちょっと見に行ってくる、と相棒が、車を降りて前方に一人走り出していった。
陽気な音楽がiPodから流れてきているのが気分的になんか救われたけど、しばらくたっても戻ってこない。
急に不安になってくる。
もしかしたら、谷に堕ちたんじゃないか?
それとも、神隠しにあったんじゃないか?

意を決して車を前進させることにした。
合理的な根拠はあまりないんだけど、車を離れて歩き出すより心強かったからだ。
どちらにしても、ここでは狭くて車は引き返すことができないんだから。

しばらくすすんだら、道を横切って木が倒れていた。
まさか、この先まですすむって言うの、無理よね・・・
1分くらい考えたけど
でも、行くしかないじゃないか。
シルビアちゃんよ、がんばってくれ!
道の強度を降りて確認し、ドアを開けてタイヤの位置を確認しつつ、ゆっくりと谷の際を通って難関を通過した。
このとき、もう既に私の冒険心は満足以上になっていたんだけど。
でも、いくらいっても彼の姿が見えない。
まさかこんなに遠くまで来てることないだろうと思うけど、とにかくすすむよりほかないんだ。
何かあったらどうしよう。
これからだと言う年なのに。
でも、自分でやりたいことをやっていったんだからいいとするか。
なんて訳わからないことを考えながら、地上にいる私は、鳥でも虫でもいいから、何か、命がある生き物にあいたくなった。

遠くに彼が見えた。
車を止めて手を振った。
どうなってた?どこかにつながってた?Uターンできそうなとこあった?
谷に堕ちたかと思ったよ、もしかしたら神隠しにあったのかとも・・
と言ったら、
「堕ちる訳ないでしょ」
神隠しって言うのはあるのか、さすがに、私の血を引いてる彼だ。

ま,いいや、なんとかじゃ引き返さないとね。
どうしたら車をUターンできるか・・・
ぬかるみっぽい道の幅はなんとかあったから、何度か切り返したら行けるかな、とめどをつけて1センチ単位で何度も切り返して見たのはいいけど、後輪が泥にとられて空回りしてしまった。
ひ弱で何もできなさそうな彼が、杉の木を折って車輪の下にしいて車を降りて押すことにした。
さすがは男の子だ。
一回は何とか動いた。
しかしアクセル操作をちょっと間違えたら、間違いなく車か人が谷に堕ちる。
アドレナリン出すぎだ。

また後輪が、雪道と同じように空回りして滑りはじめた。
ギアを変えてみたり、そっと、あるいは急に踏んでは落とすなんていろいろやってみたけどだめだった。
もう私はいっぱいいっぱいになってしまった。

運転を交替してもらった。
そして自分の足下の泥の固さを確認しながら、タイヤの位置を身を屈めて車の下を覗き込み、あと何センチオッケー、ハイストップと言うことを何度繰り返したことだろう。
神経がこれ以上もたないくらい疲れた頃、車はまわれた。

帰ろうか・・・
晴れ晴れした疲労が心地よかった。
冒険っていいものでしょ?
彼は何も言わずに微笑んでいた。

そう、リスクがあるって、こんなに楽しいことなんだよ!
リスクをとらないで何もしないと、楽しいことも何もおこらないんだよ!
失敗や傷?
だからこそ楽しいんじゃないか!

いろんなイベントが今年も待ち受けているさ。
冒険にしてわくわく楽しむか、見ないふりして通り過ぎるかは君次第!
見ないふりしてても、あるものはあるからね。
来るものはやってくるのさ。

早めに勝負してた方が楽しいぜ!

新しい冒険の年のはじまりに、おめでとう!!

コメント

投稿者: もぞこい

下記事のコメント。
もぞこ1ではなく、もぞこいでした。

まなみん先生の本「ウイルバーメッセージ」の中で、車の運転にたとえ、習慣化したことがいかに変えにくいかを説明していました。

今回も車での話。

このような表現力が素敵ですね。

2010年01月03日 18:15

投稿者: まなみん

もぞこいさん(どういういみ?もぞこいって・・・)
ありがとう、ただ、車が大好きで、毎日乗ってるだけです。
昨年だけで20,000キロ走ってます。おととしより少ないですけど。笑

2010年01月04日 06:03

投稿者: 鉄人

真奈美様 明けましておめでとうございます。

大変でしたねえ。でも面白かったでしょ?多分一生の思い出になりますよ。
人生も同じようなものだと思います。お釈迦様もこう仰っています。「人生で思い通りになるものなど何一つない」って。
でもこれは悲観論ではなくて、人生とはそういうものだから、それは認めて客観的で冷静でいなさいということ。
そしてそういうリスクのある人生を楽しみなさい。ということです。
鉄人はカメラマンですから、リスクだらけ。危険も多い。でもやめられないんだなあ〜これが。リスクがあるほど、「生」に対しての充実感があります。
辞める時は、出家する時ですね。

2010年01月04日 11:06

投稿者: もぞこい

まなみん先生。
もぞこいはは気の毒・不憫というい意味です。実際は同情心・なんとかしてあげたいという気持ちを含む東北地方の方言です。

ジョン・Cリリーの「サイエンティスト」のなかで、イルカがのことが出てきます。侵害刺激に対し、攻撃性を抑制する脳の特性はヒトより優れているようです。おそらく同情心のようなものが彼らにもあるのでしょう。

もぞこいは、それをイメージしてHNにしました。

2010年01月04日 23:03

投稿者: まなみん

リスク、泣きながらどこかそれを楽しんでますよね。
人生のだいご味です。
もぞこいって、優しい言葉なんですね。

2010年01月05日 18:14

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プロフィール

尾崎真奈美尾崎真奈美

東京大学大学院教育学研究科博士課程満期退学。ペンシルバニア大学医学部精神科、東京大学医学部公衆衛生学研究室などを経て、現在相模女子大学人間心理学科准教授、米国サーチインスティチュート、スピリチュアリティ発達センター客員研究員。
インテグラル心理学・スピリチュアリティ論・芸術療法などを教えながら研究、ダンス、執筆活動を続け、科学と芸術の統合を試みる。
天使語同時通訳は日々のインスピレーションの書き散らしである。
国際生命情報科学会、日本トランスパーソナル学会理事。日本心身医学会、日本トランスパーソナル心理学・精神医学会、国際ポジティブ心理学会会員。

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