佐藤 道代のダンス:身体を感じ、心を表し、フルに生きる試み

ブリックワン ダンスシード『大地の詩』

6月28日(日)に、千駄木ブリックワン ダンスシードにて『大地の詩』を無事初演しました。定員65人の所に、100余名観客が来てくださり、公演を一回増やしての大入り満員となりました。
The Dairy Yomiuriも6月26日の新聞で取り上げてくれました。
英文(http://www.yomiuri.co.jp/dy/features/arts/20090626TDY14005.htm
日本語訳(http://home.att.ne.jp/alpha/idance/jr.htm



この作品が出来て本当に良かった!ブリックワン、ノマドカンパニーの主催者池宮さん、熊谷さん、共演者の皆、スタッフの皆のつながりのお陰です。

どんな些細な思いでも、身体化して踊りを完成させることによる、「変容の力」を感じました。それは、物理的な諸条件に対してではなく、作品に対して自分が最も忠実にあろうとするときに可能だということを教えてくれました。又、そういう時に、人は助けてくれるのだという事も教わりました。創作は、スピリチュアルな学びです。自分の中の変容を体験しました。

この作品は、今年の頭から急にガーデニングに懲りだし、土を耕して植物やミミズを観察する事から始まりました。植物が育つのは太陽だけではなく、月の影響もあるのだという事を、シュタイナー農法や絵画を学んで分かりました。そして、杉谷惠さんの「平和の詩」から、大地母神、イシス女神にイメージが広がりました。

鍬を振るった時に、身体の中心に跳ね返ってくる大地の確かさ、力強さ。ありがたいですよ。「こんなに力強く、大変な経験を毎日していたのか。」と農民だった祖父母への尊敬の気持ちが高まりました。植物には、月や太陽と呼応するそれ自身のサイクルがある事、それを尊重する事も学びました。踊りの創作も同じ。出てくるまで待つ事を学びました。踊りの練習は全くせず、耕作ばかりしてリハーサルに行った時がありましたが、「それでいい。」と池宮さんは認めてくれました。



創作が進み、自分では月夜のミミズ、太陽の下の農民、イシス女神に変身!思って動いていても、それが見ている人にどう見えるか…リハーサルで熊谷・池宮両氏に客観的コメントを頂いた事、本当にありがたかったです。思い込みだけではなく、お客さんの視点が無いと作品が磨かれません。

私は、スタイルが創りたい訳ではなく、「この気になる動きは、私に何を言いたいのかしら」を探すのが楽しいから、作品を創っています。謎解きのような感じで、動きを探す事が楽しいのです。

もちろん、あるダンスの型を学び続けたり、ダンサー自体長くやっていると、ある一定の動きのパターンを選択するので、それしか出来なくなっていくという事もあります。年をとると言う事も同じです。



でも、その作品に固有の動きを探し続けると、何だか出てきます。言葉でも感覚でもイメージを持って動くと、生きて経験してきた全てが統合されて、出てくる動きがある。
それらを、テクニックや、スタイルとしてではなく、作品の言葉としてクリアに話して伝えようとする事が、振付をするダンサーのお仕事だと思います。最初は自分で余り意味が分かっていなくても、出来るだけ丁寧に明確に。

その過程を、ダンス・シードの皆は丁寧に共有してくれました。後で観客のコメントの中に、知らなかったその動きの意味を発見することもあります。それらは、私にとって特別のメッセージです。願わくば、その場に居る人の中の誰かにとっても特別のメッセージである事を祈って踊っています。



それは、ユングの集合的無意識論にある「私でありながら皆とつながっている意識の場」から特別に降ろされた動きのメッセージです。人真似の動きでは伝わらず、生きている感覚を感じきったからだという、その人に固有の存在を通したユニークなメッセージです。

ここに、からだによる表現の可能性があります。
西洋的「自我」ではなく、集合的無意識の波に呑み込まれた「個」、人目を気にして自分に正直に表現出来ない日本的「個」でもない、
今ここに感じているからだが持つ「個」の在り方です。
その存り方が可能なのがダンスです。
スタイルの名前は何だっていいんですよ。コンテンポラリーでも、モダンダンスでも、日本舞踊でも、バレエでも。

ダンス・シードの皆は、そういう豊かな「個」与えてくれました。想像力とからだ、演者とスタッフ、観客がつながる時に、生まれる永遠の時空間。「私は個でありながら皆とつながっている。作品を成功させるのは自分の問題だけではなく、皆の問題。そのお陰で踊れるんだ。」という事が今回の舞台で、本当の意味で分かりました。

西洋思想と東洋思想が、からだのレベルで一人一人の中でつながる時、これからの世界に必要な意識の在り方が生まれるかもしれません。意識とからだを耕すダンスには、これから大きな力と役割があると思います。

踊りの創作は、何時も出来る事ではありません。これからもし場を頂いたら、又ありがたくやらせて頂けるように、身体を整えて怪我をしないように踊っていきたいと思います。



『大地の詩』 振付・ダンス:佐藤道代
音楽:ベートーベン「月光」山北紀彦「つちのうえ」杉谷惠「平和の詩」カーマン・ムーア「To Make a Perfect Harmony」

写真クレジット:大洞博靖 福地波宇郎

ダンスシード:http://danceseed.com/


■夏休み特別企画 第一回

はなとむしのフェアリー・デイ・キャンプ         
Children’s Day Camp with Nature and Art Experiences

フェアリーって自然の中にひそむパワーのこと。昔から色々な国に、ようせいのお話があるように、ときどき人前にあらわれる。とくに、こどものみんなの前に・・・

対象:小学生、(5歳以上の幼稚園生も参加可)
実施日:8/27 (木), 28(金)
発表会:8/29(土)
場所:行徳野鳥観察舎、南行徳公園、水芭蕉庵(東西線南行徳駅徒4分)
プログラム:花と虫を観察して、工作やダンスで表現。夏休みの自由課題と、英語の勉強も出来るよ!
お問合せ:スタジオ水芭蕉庵 イサドラ・ダンカン国際学校 佐藤まで
TEL/FAX: 047-357-9246  email:michsato@cba.att.ne.jp

※詳細:PDFファイル参照の事


■教室 class

▼スタジオ水芭蕉庵 水曜日 初回体験クラス 
Minami Gyotoku the Temple of Calla Lily "First Trial Lesson"

・レッスン日 Day :水曜日Wed 月3回 for 3 times in a month
・場所Place :スタジオ水芭蕉庵 the Temple of Calla Lily (東西線南行徳駅徒歩4分。詳細はお問合せ下さった方にご連絡します Metro Tozai Line Minami Gyotoku Sta. Walk 4 min.)
a. 「英語でオーガニック・ダンス」 "Organic Dance in English for Kids"
幼稚園児 Kindergarten: 16:00~16:50
小学生 Elementary School: 17:15~18:15
b. 「中高年のオーガニック体操」 “Organic Movement for Matured”:14:30~15:30
c. 「イサドラ・ダンカン・ダンス」 "Isadora Duncan Dance"大人 Adult: 19:00~21:00   
※各クラス少人数制で行います (Limited numbers of students)
・初回体験料金:大人1000円 こども500円(教材費込み)
要申込 Contact :Tel/Fax: 047-357-9246
Email:michsato@cba.att.ne.jp

▼自由が丘「イサドラ・ダンカン・ダンス」 Jiyugaoka "Isadora Duncan Dance"

場所Place :よみうり文化センター自由が丘 Yomiuri Culture Center Jiyugaoka (東横線自由が丘駅徒歩1分、魚菜学園3階 Toyoko Line Jiyugaoka Walk 1 min.)
http://www.ync-jiyugaoka.ne.jp/program/c2013_2013006_2013006006.html
見学無料 Observation Free (センターに要申込 Must be booked: 03-3723-7100)
7月2日(木曜) 午後7時より 自由が丘よみうり文化センター教室 7月期開講! Starts from July 2 (Thu) 19:00 p.m.

▼スタジオ水芭蕉庵「神話を踊る:イサドラ・ダンカン・ダンス・ワークショップ」 “Dance and Myth”

その月の星座の神話と関連した「自然のエレメント」を踊る、初心者向けのワークショップです。少人数制で、ダンス経験の無い方、中高年にもご参加頂けます。Dance the elements in Nature related with the myth of the Zodiac of the month. Beginners and matured are welcome.

7月4日(土)July 4 「水:蟹座 Water: Cancer」
8月1日(日)Aug. 1「火:獅子座 Fire: Leo」
時間 Time: 10:15 a.m. - 12:15 p.m.
場所Place :スタジオ水芭蕉庵 the Temple of Calla Lily (東西線南行徳駅徒歩4分。詳細はお問合せ下さった方にご連絡します Metro Tozai Line Minami Gyotoku Sta. Walk 4 min.)
レッスン料 Fee: 3000 yen (教材費別途 + Resources Fee)
要申込 Contact :Tel/Fax: 047-357-9246
Email:michsato@cba.att.ne.jp

▼南行徳 エミング初回体験 「ママとベビーのオーガニック体操」 “Organic Movement for Mom and Baby”

日時: 第1・3水曜日 11:00a.m. – 12:00 noon the 1st and 3rd Wednesdays
場所: 南行徳 カルチャースクール「エミング」
http://www.baychibaplus.net/m-ing/map.html
産後女性のからだとこころに働きかけるリラックスタイム。姿勢のゆがみを調節し、育児のための体力と美しいプロポーションを手に入れましょう。
要申込:エミング TEL.047-396-2211(代表) 
Email: m-inghp@meiko-kikaku.co.jp
体験料金:1575円

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コメント

投稿者: cocoon

お疲れ様でした!
作品をみるたび、その表現の広さ、奥深さに驚かされます。
身近でわかりやすい題材で、親しみ易かった上、日本舞踊やタップもあって、短い時間の中で次々移る展開にドキドキ感も。
楽しかったです。
再演も楽しみにしてます!

2009年07月05日 19:49

投稿者: Tarokun

最終リハーサルへのご招待、ありがとうございました。
思いっきり、モダンダンスを堪能いたしました。
最初は、神秘的な月の光による演出から始まり、途中の田植えの場面では意表を突かれました。最後の地面をタップする場面が、土地(地球)への感謝の気持ちだと思い、感無量でした。終幕の布シートのシーンは、海の満ち引きのように思いました。

2009年07月06日 12:14

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プロフィール

佐藤 道代佐藤 道代

モダンダンスに日本の身体言語を融合し、元型的身体言語を追求する舞踊家。
津田塾大学卒業後ロータリー財団奨学金にて留学したニューヨーク大学より修士号及び舞踊教育学科長賞を受賞。自作を日本(EXPO2005)、米国(国連)、英国(大英博物館)等、各地で公演。NYタイムズ紙に「スタイル・内容ともに洗練された作風」と評される。1998年ミュージカル「王様と私」出演。2004年NYジョイス・ソーホーで、日本女性に関する自作品の公演を行い連日満席となる。2003年、2004年舞踊批評家協会新人賞ノミネート。2005年Die Pratze観客賞受賞。2007年エッセイ「イサドラ・ダンカンの舞踊理論とスピリチュアリティー」を、「スピリチュアリティーとは何か」(ナカニシヤ出版)内にて出版。

URL:http://home.att.ne.jp/alpha/idance/

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