
今日は良く晴れ上がっていますが、昨夜からまた妻にとって恐怖の群発地震がはじまりました。今、これを書いている最中にも小さいのがきました。僕は案外平気で眠れるのですが、ちょっとでも揺れるたびに妻が跳ね起き、まるで夢遊病者みたいにどこに行くのかうろうろしだすので、おちおち寝ていられません。せっかく首ホットン(首に巻きつけるホッカイロ)で熟睡できるようになっていたのに、その効果も帳消しです。興味深いのは、昨夜から何十回も揺れているのに、TVのニュースで群発地震がはじまったと誰も言わないことです。年末を控え、稼ぎ時のこの時期、群発地震がはじまったとなると、客足に大きな影響が出てしまうからでしょうね。
最近、翻訳を手伝わせてくれという人が結構いて、試しにやってもらうのですが、なかなか上手く訳せず、中途半端になってしまうことが多いので、出版翻訳を目指す人たちを応援するためのネット翻訳塾をはじめることにしました。2年ぐらいかけて基礎的な翻訳力を身に着けてもらい、その後、僕の翻訳の下訳や電子ブックの翻訳で実習を積んでひとり立ちしてもらうというのが構想です。実力がついた人たちで翻訳グループを結成し、これからの本の電子化に備えてコンテンツを作れればいいとも考えています。電子ブックの魅力は費用がかからないことです。そのため、本という形では出版しにくかったものも出版が可能になるというメリットがあります。出版不況などと言って嘆いていてもしょうがないので、新しい需要を掘り起こすようなプロジェクトをどんどん考えていきたいと思っています。興味のある方は僕のサイトに詳しいことが書いてあるので、尋ねてみてください。
物が溢れています。よほど気をつけていないと、身の回りがガラクタだらけになり、ゴミの山に埋まってしまいます。今は、獲得する技術より、捨てる技術が必要な時代だよね。カレン・キングストンの『ガラクタ捨てれば自分が見える―風水整理術入門』という本が超ロングセラーになっているのも当然なような気がします。
食べることだってそうです。いかに食べないかが今や問われる時代です。いっぽうに食べ物がなくて死んでいく子どもがたくさんいるのに、食べ過ぎて、体重を減らすために苦労している人がたくさんいる。なんだか変。
「あなたはメタリック・シンドロームです。健全な肉体に戻すために、講習を受けてください」という知らせが、ガリガリに痩せていた三十数年前の結婚式のスーツがまだ着れる僕のところに送られてきました。冗談じゃないよ。いらないお世話だ! なんて思いながらも、講習会にでないと我が家まで押しかけてくるという脅し文句が書いてあったので、しかたなく行ってみると、みな恰幅が良い人ばかりで肩身の狭かったこと。胴回りを測定するというので、思いっきり腹を突き出してやりました。
内閣府の調査によると、20代、30代の若者の6割が子どもを欲しくないと言っているそうです。これをどう考えるかは人それぞれでしょう。一概に困った傾向とばかりは言えないですよね。エコのことを考えると、人口が多すぎることは確かですから。でも、このまま老人ばっかりが多くなっていったら、この国はどうなるのでしょうね。
僕は今、月に一回、神楽坂にあるヒューマンギルドというところで、生老病死やスピリチュアルな体験をオープンに語り合う会を開いています。自分の人生のストーリーを語り、さまざまな意見を聞いたり、他人の人生のストーリーを聞いたりすることで、充実した人生を送るヒントを学ぶことを目的としています。発足して4年ほど経ちます。元々、日本トランスパーソナル学会の活動の一環としてはじめたものですが、現在は独立した会として運営されています。具体的には月1回の定例会の開催、講師やテキストを使った勉強会、ワークショップや合宿、その他、出版などにつながる活動を行っています。基本的に自由参加です。興味のある方は、SOLAのブログ に詳しいスケジュールが掲載されていますので、尋ねてみてください。
『苦しみを選ぶ「勇敢な魂」』
ロバート・シュワルツ著・菅靖彦訳
ソフトバンク・クリエイティブ
本書は人生の見方を根本から変える画期的なスピリチュアル・ブックである。
スピリチュアルな世界観を信じる人たちの間では、わたしたちが、生まれてくる時期や場所だけではなく、どんな親の下に生まれるかも選ぶとよく言われる。本書の著者は、それだけではなく、わたしたちの人生につきまとう病、身体障害、薬物依存やアルコール依存、愛する人の死、事故といったさまざまな試練も誕生前に計画されると主張する。苦難を通して霊的な成長を遂げるためだ。つまり、この世で大きな試練を抱えて生きている人たちは、強烈な自己認識に達するために、誕生する前、あえて苦しい経験を計画した勇敢な魂なのだというのだ。
『勇敢な魂(Courageous Souls)』」というタイトルの下、二〇〇七年に出版された本書は、大きな反響を引き起こしてさまざまな賞にノミネートされ、二〇〇八年、インデペンデント系の出版物に授与されるエリック・ホファー賞を受賞した。そして二〇〇九年には、ノース・アトランティック・ブックスから『あなたの魂の計画(Your Soul’s Plan)』というタイトルで再出版された。
マーケティングのコンサルタントをしていた著者のロバート・シュワルツは自らの人生に行き詰まりを感じ、人生の意味と目的をみいだすために、霊媒師やチャネラーに相談した。そして霊能者たちとのセッションを通して、わたしたちは生まれる前に人生の試練を計画するという大胆な発想に導かれた。だが、そのことの事実を立証するのが本書の目的ではない。わたしたちがともすれば否定的なこととみなしがちな苦しい経験を、「わたしたちの本質は永遠の魂である」という視点から見てみれば、どのようなものが見えてくるかという大胆な提案を行うのが著者の狙いなのだ。本書には一〇人の「勇敢な魂」の持ち主が登場するが、それぞれの人物の人生がインタビューを通して浮き彫りにされた後、四人の霊媒師やチャネラーとのセッションがドキュメントタッチで臨場感たっぷりに描かれており、すこぶる刺激的で面白い読み物になっている。読み終わった後、読者はきっと視界が広がった自分に気づき、どこかほっとした気分にさせられるだろう。
これまでたくさんの男性とめぐりあってきましたが、あやかりたいと思う男性はあまりいません。でも、先ごろ亡くなった俳優の森繁久弥はあやかりたい男性の一人です。彼が人と話すときの、あの独特の間の取り方。あれは完全に自分が確立していないとできない間の取り方です。本気なのかとぼけているのか分からない彼の話し方を聞いていると、自己を確立した人だけが持てる自由さを感じるのです。それは虚実の狭間にいて、いつでもあらゆる方向に踏み出せる自由さです。僕なんかつい話しの流れに引きずりこまれてしまい、しゃべっているようだけど、ただロジックに踊らされていることが多いんです。僕だけじゃなくて、ほとんどの人がそうであるような気がします。既製品の言葉を鸚鵡返ししているだけで、そのことにも気づいていない人が多い。スピリチュアリティやエコロジーにはまっている人たちも例外ではありません。自分の言葉をもちたいものです。
僕が森繁にあやかりたいと思うもう一つの理由は、何をしても、何を言っても、女性に憎まれない点です。彼は若いとき、とにかくかたっぱしから女性を口説いていたと言われています。それをすべて笑い話にしてしまうしたたかさを、一体どうして培ったのでしょう。うらやましい限りです。人間のエロスは、当人の心の持ち方で、うしろめたいものにもなりうるし、笑えるものにもなりえます。でも、ただ開けっぴろげだけでも、エロスがもっている神秘的なあやうさは表現されません。インターネットにポルノが氾濫していますが、エロは感じさせても、エロスを感じさせるものはほとんどありません。森繁のエロスとの関係は、やはり彼の人間性が反映されているのでしょう。
とにかく森繁久弥には楽しませてもらいました。ご冥福をお祈りします。
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