菅靖彦の男のスピリチュアル道

まずは自己紹介から

suga.jpg 一九四七年生まれ、団塊世代の走りの年代です。来年は赤いチャンチャンコを着る年ね、などと言われてもまったくピンときません。年を取るのは早いけれど、精神年齢はなかなか年を取らないようです。大病でもして、もっと身体が弱っていれば、違うかもしれませんが。幸い、悪いのは根性だけで、身体はすこぶる丈夫です。
 青春時代、カウンター・カルチャーに出会いました。学生運動とヒッピー。革命派と意識革命派。わたしはどちらかと言うと、後者に興味があり、ヒッピーの溜まり場だった国分寺のほら貝などにもよく行きました。たまたまわたしが勤めることになった新宿歌舞伎町のライトハウスというロック喫茶も、ヒッピー、売れない音楽家や芸術家、ダンサー、フーテン、ストリッパー、政治活動家などの溜まり場でした。偶然が重なってわたしはアルバイトしはじめて半年もしないうちにその店のマネージャーに抜擢されて、大学を卒業するまでの3年間、その店から三鷹にある大学に通いました。
 ライトハウスでの体験はわたしにとってきわめて衝撃的なものでした。そのすべてをお話しすることはとてもできませんが、肩書きが一切通用しない世界でどうやって自分を打ち出していけばいいかということをそこで学んだような気がします。ヤクザも頻繁に出入りするそうした世界を自分が学生の身分でしきっていたというのが、今だに信じられません。
 スピリチュアルなものへの興味がはじまったのもライトハウスだったと思います。音楽をやっている常連の客の一人から、カルロス・カスタネダの『ドン・ファンの教え』を紹介してもらって、むさぼり読んだのを覚えています。わたしの代表的な著作に『変性意識の舞台』(青土社)というタイトルの本がありますが、変性意識への興味が芽生えたのはこの頃(一九六〇年代末)からです。とにかく、わたしたちが日常見ている世界が、一つの世界の見え方にすぎず、意識が変われば、違った世界が見えてくるということに興奮を覚えたのです。
 大学を卒業してからわたしはしばらくの間、ヒッピーのような生活をしていました。小金を溜めては、ニューヨークやロスに渡って数ヶ月ぶらぶらすごし、帰国してアルバイトをするという生活です。今で言うフリーターですね。でも、フリーターも三〇過ぎると、やっぱりやりづらくなってきますよね。ある電気店の倉庫でアルバイトしたんですが、高卒の正社員がいて顎でつかわれるんですから。一度、フォークリストの運転を誤り、新品の電気洗濯機を五台壊してしまったときには、本当に惨めな気分でした。
 フリーター生活から脱皮するチャンスになったのは吉福伸逸さんとの出会いです。吉福さんの奥さんがたまたまわたしの大学の後輩で、間を取り持ってくれたのです。それからトランスパーソナル心理学の著作の翻訳をするようになり、呼吸によって意識を変容させ、無意識の素材を浮かび上がらせるホロトロピック・セラピーに関わるようになったのです。その後のことはおいおいこれから語っていくつもりです。
 
 このコーナーでは、男にとってのスピリチュアルな生き方というものを取り上げていきたいと思っています。さしづめ鍵になるのは、仕事、お金、女性、性欲との付き合い方になるのではないかと思います。女性という存在は、六〇年近く生きてきた今でも、わたしにとって謎ですが、男性も女性にとっては謎多き存在ではないかと、勝手に思っています。その謎を解き明かそうなどという大胆なことは考えていませんが、謎解きの手がかりぐらいになれれば幸いです。

コメント

投稿者: まなみん

菅さんようこそ。
確かにオトコ、なぞです・・・

楽しいお話ありがとうございます、楽しみにしています。

2006年12月20日 05:46

投稿者: イズミ

菅さん、今晩は。私は1955年生まれの、はっきり言っておばさんです。昭和48~49年頃、歌舞伎町ライトハウスに時々通っていました。大音量のロックと、タバコの煙と、胡散臭い得体の知れない人々と、煎じたようなコーヒーが、当時10代の私には刺激的で大好きでした。店に通じる狭い階段を下りる時、ドキドキしたものです。お尋ねしたいのですが、当時の常連さんで‘ヒロ’と呼ばれていた人に記憶はありませんか。ブルージーンズに白シャツで、いつも仲間でチェスをしていた人です。彼の消息を知りませんか。ヒロを捜しています。

2007年06月23日 01:12

投稿者: 菅

イズミさん。と言っても昔のことなので、顔は覚えていません。ヒロさんの消息も知りません。当時の人たちはどうしているのでしょうね。興味はあります。知っていたら、教えてください。

2007年06月25日 09:38

投稿者: teruteru

はじめまして
「賢者たちのスピリチュアルな言葉」という本から
こちらのブログに訪れるきっかけになりました。

とても多くの賢者の言葉を紹介されていると感じます。
カルロス・カスタネダまでいるんですから。
しかし、私としては、カスタネダを紹介して、
この人を忘れているんじゃないかと感じました。
キリアコス・マルキデスとダスカロス、
「メッセンジャー―ストロヴォロスの賢者への道」です。
ご存知でしょうか。

年齢的には息子のような若輩ものですが。
カスタネダをご存知で、こちらを知らないのは少し残念だと思いました。
菅さんのような影響力のある方には、読んでもらいたい一冊だと思い、そつじならがコメントいたしました。

2008年01月03日 17:20

投稿者: yoko

今となってはですが・・・
ヒロさんは移転したほら貝のマスターでは?
親の介護のため2008年8月に閉店して北海道に帰ってしまいました。

2010年08月18日 10:53

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プロフィール

菅 靖彦菅 靖彦

1947年、岩手県花巻市生まれ。
国際基督教大学人文科学科卒業。
1980年代の初めより、トランスパーソナル心理学関係の著作の翻訳をはじめ、ケン・ウィルバーやスタニスラフ・グロフなどトランスパーソナル心理学を代表する心理学者の主要な著作の翻訳に参加。
自らも『変性意識の舞台』(青土社)を著し、人類の変容を唱える。
その一方で、グロフが開発したホロトロピック・セラピーの実践にあたり、下北沢のMACAギャラリーを拠点にした創造性のワークショップを展開。
日本トランスパーソナル学会副会長。
http://homepage2.nifty.com/sugaworld/

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