菅靖彦の男のスピリチュアル道

男にとって仕事が大切なワケ

 先日、ある大学の新聞部の学生にインタビューをうけました。なんでも、「就職は是が否か」といったニュアンスの企画を立てたらしく、話を聴きたいと言ってきたのです。わたしは大学を卒業してから一度もまともに勤めたことがないので、もちろん、就職をしなくたっていいんじゃないのと言いました。でも、納得がいかなそうな顔をしていました。こちらからいろいろ聞いてみると、就職しないとどうも誰かに悪いと思っているようなのです。わたしはもちろんニートやフリーターになることを若者に勧めるつもりはありません。ただ、会社に入れば、それで安心というような時代では、もはやないんじゃないかと思うんです。
 男にとってもちろん仕事は大切です。すぐに名刺を交換したがりますしね。肩書きがないと肩身の狭い思いをすると思い込んでいるふしがあります。その最大の理由は、仕事=自分の価値という等式を無意識に信じ込まされているからではないかと思います。そもそも資本主義の基本が、労働価値というものによって人間の価値を図ろうとするものだからだからです。そのようなシステムに乗れない人間はあぶれ者とみなされるわけです。この仕事=自分の価値という等式がわたしたちの心に重くのしかかって、さまざまな問題を生み出していると思うのです。勝ち組と負け組みなんていう嫌な二分法もそこからでてきていますよね。
 だけど、自分の価値は仕事ができるできないで決まるわけではありません。人は誰しもかけがえのない存在であり、生まれながらにして価値をもっている。そこから出発しなければ、現在、問題になっているいじめの問題なども解決できないんじゃないかと思います。そうした無条件に自分を認める気持ちをどうやって育むかが問題ですよね。

コメント

投稿者: mint

私は素晴らしい人に会うと感激します。が、同時にそれに引き換え自分は・・何は何も出来ていないのではと感じ、自分への無価値が膨らんでしまうことも多いのです。人間社会の中では2分割の原理?が在るのか、「価値有る」と言ったとたんに、「価値が無い」ということが存在してしまうのでしょうか?
人間界を離れれば、自然は誰にも褒められなくても石も木も虫も堂々と無頓着に、多分,存在価値などと悩みもせずに存在しているのでしょう。
すでに私も「存在している」のだから無意味な訳は無いだろうと必死に思ってみたりするのです。しかし、肯定的褒め言葉とはナンダロウカ?価値を認めるほどに、無価値を創り出している・・・?

2008年06月23日 10:06

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プロフィール

菅 靖彦菅 靖彦

1947年、岩手県花巻市生まれ。
国際基督教大学人文科学科卒業。
1980年代の初めより、トランスパーソナル心理学関係の著作の翻訳をはじめ、ケン・ウィルバーやスタニスラフ・グロフなどトランスパーソナル心理学を代表する心理学者の主要な著作の翻訳に参加。
自らも『変性意識の舞台』(青土社)を著し、人類の変容を唱える。
その一方で、グロフが開発したホロトロピック・セラピーの実践にあたり、下北沢のMACAギャラリーを拠点にした創造性のワークショップを展開。
日本トランスパーソナル学会副会長。
http://homepage2.nifty.com/sugaworld/

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