菅靖彦の男のスピリチュアル道

魂からの警鐘

 今日(25日)、この地域の新聞記者の女性がインタビューをしに家にやってきました。男女共同参画について話を聞きたいということだったのですが、話しこんでいるうちに、彼女が昨年陥った精神的な危機についての話題で持ちきりになりました。多分、話したかったんでしょうね。その話題になったとたん、すごい勢いでしゃべりだしたので、切実さがじかに伝わってきました。

 現在、彼女は48歳なのですが、20年ほど前からローカルの新聞社に記者として勤めはじめ、精力的に仕事をこなしていたのですが、昨年の六月頃、突然、仕事が手につかなくなったというのです。医者に相談したらうつ病と診断され、抗うつ剤を処方されたらしいのですが、副作用がひどくて怖くなり、やめてしまったそうです。その後、免疫療法という代替療法を受けて序序に回復し、半年後に仕事に復帰したそうです。

 苦しかったときに彼女が出会った一冊の本があったそうです。それが、なんとわたしがだいぶ前に翻訳して彼女に差し上げた『愛と親しさの鍵』(トマス・ムーア著、平凡社)だったのです。この本は人生の出来事を自我の観点からではなく、魂の観点から見るとどう見えるかを綴ったもので、彼女が直面した精神的な危機のようなものを、魂が成長するチャンスとして捕らえています。彼女は頭の良いインテリ女性ですから、社会的な適応力にもすぐれ、これまではバリバリ仕事をしてこれたのでしょうが、内奥の魂の欲求とすこしづつずれていったのではないかと思います。そのずれが限界に達し、精神的な危機として現われたのでしょう。今の社会、知的傾向の強い人はほとんどかならずと言っていいほど、ある年齢に達すると、身体的な病か精神的な危機に見舞われ、人生の軌道修正を迫られるのではないかと思います。それはいわば魂からの警鐘であり、全体性からの圧力のようなものかもしれません。人生は直線ではないんですよね。

コメント

投稿者: まなみん

魂からの警鐘、確かに。
そのときは苦しいけど、それで本来の道に戻ったときの喜びといったら!

2009年11月28日 12:00

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プロフィール

菅 靖彦菅 靖彦

1947年、岩手県花巻市生まれ。
国際基督教大学人文科学科卒業。
1980年代の初めより、トランスパーソナル心理学関係の著作の翻訳をはじめ、ケン・ウィルバーやスタニスラフ・グロフなどトランスパーソナル心理学を代表する心理学者の主要な著作の翻訳に参加。
自らも『変性意識の舞台』(青土社)を著し、人類の変容を唱える。
その一方で、グロフが開発したホロトロピック・セラピーの実践にあたり、下北沢のMACAギャラリーを拠点にした創造性のワークショップを展開。
日本トランスパーソナル学会副会長。
http://homepage2.nifty.com/sugaworld/

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