菅靖彦の男のスピリチュアル道

「捨てる」「食べない」「生まない」時代

 物が溢れています。よほど気をつけていないと、身の回りがガラクタだらけになり、ゴミの山に埋まってしまいます。今は、獲得する技術より、捨てる技術が必要な時代だよね。カレン・キングストンの『ガラクタ捨てれば自分が見える―風水整理術入門』という本が超ロングセラーになっているのも当然なような気がします。

 食べることだってそうです。いかに食べないかが今や問われる時代です。いっぽうに食べ物がなくて死んでいく子どもがたくさんいるのに、食べ過ぎて、体重を減らすために苦労している人がたくさんいる。なんだか変。

「あなたはメタリック・シンドロームです。健全な肉体に戻すために、講習を受けてください」という知らせが、ガリガリに痩せていた三十数年前の結婚式のスーツがまだ着れる僕のところに送られてきました。冗談じゃないよ。いらないお世話だ! なんて思いながらも、講習会にでないと我が家まで押しかけてくるという脅し文句が書いてあったので、しかたなく行ってみると、みな恰幅が良い人ばかりで肩身の狭かったこと。胴回りを測定するというので、思いっきり腹を突き出してやりました。

 内閣府の調査によると、20代、30代の若者の6割が子どもを欲しくないと言っているそうです。これをどう考えるかは人それぞれでしょう。一概に困った傾向とばかりは言えないですよね。エコのことを考えると、人口が多すぎることは確かですから。でも、このまま老人ばっかりが多くなっていったら、この国はどうなるのでしょうね。
 

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プロフィール

菅 靖彦菅 靖彦

1947年、岩手県花巻市生まれ。
国際基督教大学人文科学科卒業。
1980年代の初めより、トランスパーソナル心理学関係の著作の翻訳をはじめ、ケン・ウィルバーやスタニスラフ・グロフなどトランスパーソナル心理学を代表する心理学者の主要な著作の翻訳に参加。
自らも『変性意識の舞台』(青土社)を著し、人類の変容を唱える。
その一方で、グロフが開発したホロトロピック・セラピーの実践にあたり、下北沢のMACAギャラリーを拠点にした創造性のワークショップを展開。
日本トランスパーソナル学会副会長。
http://homepage2.nifty.com/sugaworld/

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