
おかえりなさい。私は谷裕子(たにゆうこ)といいます。友達には10代の頃からToni (ト二―)と呼ばれていて、今ではお料理のお仕事でもToniです。ト二―という名前は男性と言われがちですが、女性もト二―さんは居ます。スペルが違うんですよね、Toniが女性、 Tonyが男性だそうですよ。
さて、初めてこのブログに書くので、ちょっとドキドキしています。まず、私がスタートしたいと思っている「からだ、食、こころの気づき」のワークショップ。その根底にある「マインドフル」について、少しご紹介させてくださいね。
マインドフル・・・誰かこれにピッタリな日本語、教えてください・・・とお願いしたいくらい、日本語のいい訳が見つからないのです。調べると「注意深く」「意識して「大切に」などの訳が出てきます。あえて選ばなければいけないとしたら、「大切に~する」っていうのが良いかな。
「マインドフル」という言葉に出会ったのは2005年の10月28日です。「Mindful Drumming」という本の著者であり、私の心の父親、そして師であるガーナ出身のココモン(Kokomon Clottey) 氏が教えてくれた「マインドフル・ドラミング瞑想」。老若男女関係なく、集まった人達が輪になり、静かに1時間太鼓を叩きます。心を鎮めて、「今」を意識し、心を平和にして周囲と繋がりを持つための瞑想法だそうです。心を平和にすることは、世界の平和に繋がる、とココモンは言います。
10余年前から、カリフォルニア州オークランドで始まりました。このドラム瞑想マスターのココモンについては、後日ご紹介しますね。ココモンについて書き始めると嬉しくて長くなってしまう私です。
「マインドフル・ドラミング」とか、「マインドフル」って、こうして書くと、とっても難しそうな印象ですか?ぜんぜんそんなことないんです。だって、太鼓を触ったこともない私が、ココモンに呼ばれて初参加して、出来たくらいなのです。
おっとっと。ついつい話題が横道にそれるのは「マインドフル」じゃないですよね、ごめんなさい。
『良く食べる、少し食べる』
~苦悩や抑うつを、食べることに逃避して忘れ去ろうとする人達が居ます。過食は消化機能に悪影響が及び、怒りやすくなります。さらにエネルギー過多の原因にもなります。あなた自身が、たくさん食べて作ったエネルギーをどう使うか知らずに過ごすと、怒り、性欲、そして暴力というエネルギーに変化してしまいがちなのです。
正しく食べてみると、私たちが食べる量は少なくなるものです。本来、私たちが日々食している量の半分で十分です。正しく食べるには、飲み込む前に最低でも50回は噛むようにします。ゆっくり食べると、食べ物は口の中で液状のようになり、腸内で栄養分が吸収されます。意識してよく噛んで正しく食べると、大量に食べて消化されないよりも、少ない量で効果的に栄養分を吸収できます。食べることは、とても深い学びです。私は食べる時、一口ひとくちを楽しみます。食べ物を意識します。食べることを深く意識することができます――今、自分が噛んでいるものを知るのです。楽しみながら食べ物を噛めます。私たちはつい、噛むことや、友人、家族、集団、私たちを取り囲むものとの繋がりを止めてしまうのですね。ここに座り、何の心配もなく噛んでいられることは、この上なくありがたいことです。
~Thich Nhat Hanh 「Anger」より引用~
2006年1月。何度かマインドフル・ドラミング瞑想を体験した私は、意識を集中した祈り方について、考えていました。どうすれば心を鎮めて祈ることができるのかな・・・と。私ったら、雑念だらけなのです。オークランドからボストンに向かう飛行機の中で読んだ本に書かれたハーン氏の文章で、「ハっ」としました。それまで瞑想というと、日々の生活とは別の機会を設け、例えば朝早く座禅とか、静かな場所や、またはジャンベ瞑想で「わざわざ」瞑想モードに切り替えて行うものだと考えていたのです。
『毎日の瞑想』?
「マインドフルに食べる」という方法など、考えもしませんでした。ただ「そこに居り、噛む」という行為。なんとシンプルな瞑想だろう。日々の生活に追われる私たちは「早く~に行かないと」と、未来のために「食べ」ます。今日一日をスタートするため、午後からの仕事や用事を済ますため、また、食べないと元気が出ないから「食べ」ます。「食べるために食べる」――この当たり前のことを、私たちの多くは、行っていないのです。
考えてみると、私たちは常に目先の事に追われています。どこかへ「向かう」生活です。この生活が当然だと思っていますが、冷静に見つめなおしてみると、この生活方法にはゴールがないような気がしました。
だって、「仕事に行かなきゃ」が目先のゴールだとします。そのためにまず起きますね。トイレ行ったり、歯を磨いたり、コーヒーを飲む、タバコを吸う。新聞を読みながら、子どもの登校の支度をしながら忙しく朝食を摂る人も居るでしょう。犬の散歩に行く人も居ますね。一通り、やらなきゃ行けない作業は済み、家を出ます。職場に向かうまえに、駅や駐車場などに向かわないと職場に着きませんね。電車などに揺られ、職場に辿り着きました!やったー!!ゴールだ!!これで私は人生の目標を達成した!!!・・・かな??
違いますよね。
これから一日の仕事をスタートしなければいけません。今日の仕事の目標を考え、何時までに何かをします。お昼の時間が来たので、急いで昼食。あなたは他人丼定食を食べます。向かいに座っている同僚は、「トンカツ定食」を食べています。同僚のお皿に千切りキャベツと一緒に盛り付けられ、濃いソースが真中あたりに斜めにかけられた、社員食堂でおそらく30分以上前に揚げられたトンカツを見たあなたは、同僚に語りかけます。「○○というトンカツ屋、行ったことある?旨いんだよね」なんて話をしながら、今、自分の目の前に湯気を立てて、あなたの箸を待っている他人丼定食以外のことを考えています。同僚さんも、自分が「今、食べているトンカツ」ではない「どこか離れた土地にあるトンカツ」に思いを馳せつつ、目の前にあるトンカツを食しています。楽しい談笑の後、お仕事に戻り、午後の業務を終え、あなたは「家に帰る」という目標のため、駅まで歩き、電車に乗り、家に向かう。その前にコンビニに立ち寄って、漫画を立ち読み。漫画を読みつつ、頭の中では「何時に家に着くプラン」を意識しているかもしれません。
さて、この一連の動きで、「今、この瞬間」を味わっていたのは、何回あったでしょう。言っときますが、例に漏れず私自身が、こうして生きているのです。
『ピーナツから始める』
この短い文章を読んで、私はさっそく機内のおつまみで渡された「ピーナツ」をマインドフルに食べてみることにしました。液状になるまで、たった一粒のピーナツを、ゆっくりゆっくり噛み続けたのです。水も飲まず、ただ噛みますと、唾液が出て口の中が調度良い具合に潤ってきます。そのおかげで口の中のピーナツは3分も噛んでいれば、液状になるのです。ここまでゆっくりピーナツを噛めたのは、5時間、これといってする事の無い、混雑した機内のおかげです。やがて液状になったピーナツを私はゆっくりと喉にながしていきます。舌だけでなく、喉、食道が、流れるピーナツを感じ、味わっているのが意識できます。私の体は、このピーナツを体の一部にしているんだ・・・。胃の中にピーナツが届いたことすら、感じたような(気が)しましたよ。この体験は感動でした。
ここでビールを飲み始めてしまったので、体の感覚が鈍くなるのも感じました。そしてマインドフルにピーナツを噛む体験は、ビールのほろ酔いで煩雑になったのは事実です(笑)。
毎日の食生活で、私がこんな食べ方をしているわけではありませんけど、時々、意識して食べてみると、自分がいかに食べ過ぎているか、味わえてないかを知ることができます。
この「ピーナツ噛み」が終了して、残りのフライト中、この本の続きを読みました。
その時に、ふと心に浮かんだのが、「食と体の気づき」でした。マインドフルに食べることができるなら、その前に「マインドフルに料理する」ことができる。そしてその前に、マインドフルに食材に触れる」ことができる。私は本を閉じて、ノートパソコンを取り出し、夢中になって文章を書きました。マインドフルな気づきのお料理・・・自分に向けた企画書のようなものでした。
それから1年と4ヶ月が過ぎようとしています。このマインドフルな気づきのお料理の種は、私の中で少しずつ呼吸をし、水を飲み、太陽の光や雨の匂いを嗅ぎながら、ゆっくりと膨らんでいます。皆さんとの出会いの中で、またたくさんの気づきとアイデアをいただいて、ゆっくりと始められることを祈っています。
SQLifeとの出会いがあったことに、心から感謝しています。では、また次の機会に!
昨年の11月、センサリーアウエアネスのワークショップで初めてトニーさんの料理を味わったときのことが思い浮かびました。(口の中がジュルっとしてきました・・・)
普段誰よりも早く食べ終わる僕が、料理を眺め、ゆっくりと箸を運び、噛み締めた。うまかった。一口噛むごとに、素材の味わいが、トニーさんの思いがからだ中に広がった。気がつくと周りのみんなは箸を置いておるのに、僕のお茶碗にはまだ半分以上のご飯が残っていた。でも満腹感でいっぱいだった。究極のグルメ、ダイエット。。。来週からのセンサリーのワークショップがまた楽しみです。食とタッチのコラボレーション、他ではなかなか味わえませんよね。ジュル・・・。
ところで、トニーさん「ぜんぜんそんなことないんです」って、非標準語やで。気張ってもあきまへん、素の
大阪弁で書きなはれ。
2007年05月25日 17:45
ハっハルさん・・・!!
バレましたね。非標準語というのをすっかり忘れて書いておりました。そういえば「ぜんぜん~」の使い方を思い切り間違えてますね。無理は禁物、やっぱり河内の子で素で行きますわ。
2007年05月26日 14:01
わたしも、じゅるっときました。
ハルさんのとこでいただきました。
お話を楽しみにしています。
2007年05月27日 07:13
まなみんさん、
ありがとうございま~す♪これからまた、ハルさんのところで
アートセラピーと食のワークショップなども続けていきたいと思っています♪よろしくおねがいしま~す!
2007年05月27日 16:16
あれれ!toniがSQに書き出したなやんて!
シンクロはさりげなく続きますなあ。
いつかお蕎麦とtoniの料理でジョイントしたいですね。
これからもSQブログ楽しみにしています。
SQ登場おめでとう~~~!
2007年05月28日 08:54
さんちゃん
ありがとうございま~す♪おもしろいですねえ、このシンクロ♪
お蕎麦食べたいなあ・・・
2007年05月28日 10:36
なんやさんちゃん
とにしってはるのんか
せかいはせまいな~
2007年05月28日 22:04
まなみんさん、
そうなんですよ~ さんちゃんとは先月に高知県の入野浜で出会ったんですよ!It's a small world ですね。
2007年05月29日 11:12
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