井上ウィマラのともにいのちを耀かせる瞑想とスピリチュアルケア

修行の3つのステップ

仏教では、戒・定・慧という3つのステップを踏んで
修行を進めます
これを3学とも呼びます

戒(Sila)とは、もともと生活習慣を意味する言葉です
自分の生活習慣を自覚し、
社会と調和して後悔が少なくなるような生活規範を身につけることを指します

一般的には
1.いのちを大切にすること
2.人のものを盗らないこと
3.性的関係において相手を尊重し大切にすること
4.嘘をつかないこと
5.依存や嗜癖のもとになる酒や麻薬などから離れること
がガイドラインとなります

戒の根本的意義は
心の安定を妨げる後悔を少なくする生活習慣を身につけることであり
これは自我の力を育む土台になります

定(Samadhi)とは、心の集中力や安定力を養うことです
瞑想で、ひとつの対象に繰り返し注意を向ける訓練をすることは
心を集中させ、安定させるための定の基本です
三昧とも音写されて呼ばれます

喜びや、リラックスや、忘我恍惚的な一体感を与えます
何かに没頭しているときには自然に集中しています
周囲のことが気にならず、時間を忘れます
瞑想では、呼吸やマントラなど、何かひとつの対象に
繰り返し注意を向け、集中力を養います

三昧によって集中し安定した心には
神通力と呼ばれる超能力的な働きを生み出す作用もありますが
これは直接悟りにはつながりません

悟りは、定によって得られた心の安定した集中力の土台の上に育まれた
智慧によってのみ得られます

慧(Pannya)とは、智慧の働き、洞察力のことです
真実をありのままに知ることです
般若と音写されて呼ばれているものです

仏教では
無常: ものごとは常に移り変わっていること
無我: 移り変わるものごとを自我の思い通りには支配できないこと
苦:   思い通りにならない現実は、自我にとって苦しみに映ること
の3つを究極的な真実であるとします

この3つの真実をありのままに洞察したとき
自我は囚われから解放され
しなやかや強さを獲得して
無常であり、無我であり、苦でである現象世界の中で
苦しみを受容し、乗り越えて
安らかな心で
ひとつひとつ目の前の現実に向かい合い
試行錯誤を続けながら
自在に生きてゆくことができるようになります

それが仏教で説かれる苦しみからの解脱であり、自由であり
本当の自分に出会って生きる道なのです

仏教瞑想はそのための心身の総合的なトレーニングツールなのです

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コメント

投稿者: 尾崎真奈美

とてもわかりやすい解説ですね。
ありがとうございました。
納得しました。

2006年12月07日 21:05

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