
観察する思考(Vicara)
禅定を支える第二の要素は観察する思考力です。注意を向ける思考が前半部であるのに対して、意識が対象をつかんだ後で対象について詳しく観察する働きです。花を見つけて着地したミツバチが、花をよく見てどこに管を入れれば蜜がよく吸えるかを見極めるようなものです。この観察する思考によって、疑いが解けます。「百聞は一見にしかず」と言いますが、本当かどうか疑念を持っていることも、自分の目で詳しく見て確かめるならば真実を確信することができます。
注意を向ける思考と観察する思考は一組にして扱われることがあります。つまり、瞑想を始めるときには、マントラであれ、イメージであれ、あるいは呼吸であれ、何かの対象に心を向けて、その対象をよく把握して観察し、熟考する必要があるのです。一つのことに意識を集中することを凝念といったり、熟慮するといいますが、瞑想のスタートにおいては、こうした思考力をよく働かせて対象を明確に把握して、疑いが消え確信できるまで考え抜くことが大切なのです。
それは概念的な思考ではなく、その対象をストレートにとらえて直感してゆく思考です。こうして瞑想を支える純粋な注意力と直感的観察力によって、眠気や不活発生と疑いとが消えてゆき、スッキリ溌剌として、自己信頼のもてる心が育ちます。
携帯でもSQ Lifeメッセンジャー・ブログが閲覧できます。
http://blog.sq-life.jp/m/
