
リラックス(Sukha)
瞑想で体験する喜びには、興奮性や刺激性があります。長い時間浸っていると、疲れてきます。その興奮や刺激が鎮まると、やがて安らかにリラックスした状態が訪れます。喜びをありのままに自覚しているうちに、自然に移行してゆくものです。ありのままを見つめていると、心は自然により安らかで楽な方向に進んでゆくようです。リラックスすることによって、後悔や心の浮つきが収まってきます。後悔は、過去の自分に対する微細な怒りが内向したもの。心の浮つきは、微細な興奮による落ち着きのなさで、時に不安の反転である場合もあります。喜びが強いエネルギーで強い怒りを中和してくれるのに対して、リラックスは和らいだエネルギーで微細なイライラや落ち着きのなさを中和してくれます。
後悔は、集中力の妨げとなるので、深い瞑想に入るためには、誰かにその気持ちを聞いてもらうこと、すなわち懺悔告白をすることもよいでしょう。批判される心配がなく安心できる人に打ち明けて受けとめてもらうと、ホッとするものです。日本仏教では、懺悔文というものをひとりで読みますが、実際の瞑想修行では、師匠などに相談して聞いてもらうこともあります。以前の宗教が持っていた懺悔や告白の伝統は、現在では心理療法などの分野に受け継がれているようです。瞑想では、自分の心身を見つめてゆくことで、自然に自分を許して、力が抜けて、リラックスしてゆく流れが生まれます。これが瞑想による自己受容です。
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